守備が機能しているチームは強い 昇格組ブレントフォードの実力

魅力的なサッカーを展開しているブレントフォード photo/Getty Images

また面白いクラブがプレミアに上がってきた

昇格組ではここまで1勝1分と好成績を残しているブレントフォード。開幕戦で格上であるアーセナルを破り、2節ではクリスタル・パレスにスコアレスドロー。しかし主導権を握って戦えており、得点の匂いを漂わせていた。

前線での決定力を欠く形となったが、チーム全体での守備組織は非常に機能していたと言える。[3-5-2]を基本スタイルとするビーズは自陣に引きこもることなく、前線の2トップに加えて中盤のフランク・オンエカらが高い位置を取り、プレスを仕掛けていく。開幕戦での対アーセナル、2節の対パレスではこのハイプレスが非常に機能しており、相手にロングボールを蹴らせてボールを回収していた。

また、中盤での守備時の切り替えが速く、対パレス戦ではミドルサードでのボールの回収率が高い。データサイト『WhoScored.Com』によれば中盤3枚のオンエカ、クリスティアン・ノアゴー、ヴィタリー・ヤネルトのタックル成功数、インターセプト数が計14回となっており、中盤の戦いを制することが出来ている。そこから前線の2トップに当て、ショートカウンターを仕掛けるのがビーズの武器だ。

このように守備が機能しており、ここまで無失点で終えているブレントフォード。パレス戦ではアタッキングサードでの工夫が少なく無得点に終わっており、これが今後の彼らの課題か。

近年のプレミアではウルブズやリーズといった昇格組ながらリーグを賑わせたクラブがあったが、今季はブレントフォードがダークホースとなるのかも知れない。

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