チーム内の序列は下がり続けている 9番起用から予想するスターリング復活への道筋

スターリングの復活を望むファンも多いはずだ photo/Getty Images

まだ26歳、さらなる成長は見込めるか

コミュニティ・シールド、プレミア開幕戦と2連敗を喫し、立ち上がりとしては最悪の形となった今季のマンチェスター・シティ。序盤とはいえ、プレミアリーグタイトル、ビッグイヤーの獲得を目指すチームとしては、悪い流れを断ち切る必要がある。

そういった点ではプレミア第2節ノリッジ戦では結果、内容共にほぼ完ぺきと言っていい出来であった。無得点が続いていた攻撃陣は5得点と爆発し、守備でもクリーンシートを達成している。更にガブリエウ・ジェズスの右ウイングへのコンバートが大成功となった。オフザボールの動きを生かした崩しはジェズスの唯一無二の武器であり、今後に期待できる起用となった。

では、ラヒーム・スターリングはどうか。本職である左ウイングでは動きが少なく、連携面でも効果的な打開は見られておらず、スパーズ戦では左サイドは機能停止に追い込まれていた。そこで指揮官であるジョゼップ・グアルディオラは9番での起用を見せた。これによって左サイドは再び息を吹き返し、中央にポジションを移したスターリングはシンプルにプレイすることで、悪くないパフォーマンスを披露していた。

しかし、これは一時的な解決策に過ぎず、スターリングが9番としてファーストチョイスになることは難しい。現状ではフェラン・トーレス、スターリングの序列だが、年齢や9番への適性を考えても、この序列が覆ることはない。

だが、ワンタッチゴーラーとして得点を量産できれば話は変わってくるか。彼が活躍していたシーズンはゴール前でのオフザボールの動きが光っており、ペップとしてはそれを期待したのだろう。

一時はウイングとして定位置を確保していたスターリングだが、現状ではどのポジションでもファーストチョイスではない。復活を目指すためにも、パフォーマンスの向上は必須か。

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