まだ“ピケの後継者”とは言えないか 大きな壁にぶつかっているバルセロナDF

まだまだガルシアは経験を積む必要がありそうだ photo/Getty Images

もう一皮むける必要がありそうだ

長年クラブを支えたリオネル・メッシが退団したバルセロナ。前線にメンフィス・デパイといった新しいスターを加え、チームを再構築している。守備陣にも世代交代の流れが出来ており、今夏に加入したエリック・ガルシアもその1人か。

マンチェスター・シティから移籍してきたガルシア。バルセロナのカンテラ出身の選手であり、出戻りした形となった。プレミア王者ではトップチームで怪我人続出し、一時はガルシアがセンターバックのファーストチョイスになることも。指揮官であるジョゼップ・グアルディオラには「ガルシアはお気に入りの選手の1人だ。彼が15人いてくれたら最高だね」と言わしめるほど、その才能を高く評価されている。マンC時代の終盤ではルベン・ディアスの加入もあってベンチを温める時間が長くなるも、スペイン代表としてEURO2020ではベスト4入りに貢献している。

20歳にしてこういった経歴を持つガルシアは、バルセロナからすればジェラール・ピケに代わる新たなディフェンスリーダーとして期待されていただろう。しかし、リーガ開幕以降ここまでの2試合のパフォーマンスは手放しで褒められるものではない。

以前から懸念されていたが、センターバックとして対人や空中戦で後手を踏む場面が多く、中盤のフレンキー・デ・ヨングのカバーに何度も助けられていた。シーズンを通して戦うとなるとガルシアがスタメンでは厳しいと言わざるを得ない。失点をしたセットプレイの場面でもイニゴ・マルティネスの動きについていけず、フリーでシュートを打たれている。

こういった場面での改善は必要となるが、まずは継続した出場機会を得て、経験を積むのがいいだろう。彼に足りないフィジカルの能力はすぐに身に付くものではないが、CBは経験則からの読みで戦っている選手も多く、ガルシアが目指すとすればそこだろう。

最後はレッドカードで退場となったガルシア。この経験を糧に、バルセロナを代表するセンターバックへの成長に期待だ。

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