エースナンバーである「10」や点取り屋として期待される「9」など、サッカーの背番号はさまざまな意味を持つ。そして、国やクラブによっては、こういったオーソドックスな意味以外にも、特別な意味を持つナンバーが存在する。
ユヴェントスは17日、サントスからブラジル人FWカイオ・ジョルジを獲得したことを発表した。契約は2026年6月30日までの5年間で、地元メディアらによると、移籍金は150万ユーロ(1億9200万円)+ボーナス。同選手が選んだ背番号は「21」だった。
ユヴェントスにおける「21」は、元フランス代表MFジネディーヌ・ジダン、同代表DFリリアン・テュラム、イタリア代表MFアンドレア・ピルロ、アルゼンチン代表FWパウロ・ディバラ、元同代表FWゴンサロ・イグアインら名だたる選手たちが身につけてきた由緒ある背番号。つまりはチームへの助っ人として、活躍が期待される、結果が求められるナンバーなのだ。
カイオ・ジョルジは19歳という若さながら、サントスですでに公式戦80試合に出場して17ゴール4アシストを記録。2019年に行われたU-17W杯でも、全7試合に出場して5ゴール2アシストの大活躍で、ブラジルの優勝に貢献した。背番号「21」を選んだことに加えて、こういった活躍もあり、カイオ・ジョルジに大きな期待を寄せているユヴェントスファンも多いだろう。
そんなカイオ・ジョルジも先日、クラブの公式チャンネルで背番号「21」に対する想いを「ここでは、ピルロやディバラ、ジダン、イグアインといった偉大な選手たちが着用してきた。だから、僕もこのユニフォームで多くのゴールを決めたいと思っているよ」と明かしていた。
さらに「ここに来ることができて非常に嬉しい。子供ころからの夢だった。ユヴェントスはヨーロッパのトップチームの一つなので、長く滞在できることを期待しているよ」「目標はゴールを決め、できる限りチームメイトを助けること。神がそれを望むなら、チャンピオンズリーグのようなタイトルも獲得したい」と意気込みも語っていたカイオ・ジョルジ。はたして、このブラジルの新星アタッカーは、ユヴェントスで結果を残すことができるのか。