ついにレアルから解き放たれた“ノルウェーの神童” アーセナル完全移籍で本格覚醒あるか

アーセナルへの完全移籍が発表されたウーデゴー photo/Getty Images

1つのクラブに専念できることはポジティブ

アーセナルは20日、レアル・マドリードからノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーを獲得したと発表した。背番号はレンタルで加入した昨季の「11」ではなく、新たに「8」を選択。移籍情報サイト『transfermarkt』などによると、移籍金は3500万ユーロ(約44億8200万円)+ボーナスで、契約期間は2025年6月までの4年間だという。

現在22歳のウーデゴーは、15歳ながらノルウェー代表デビューを飾った神童。多くのビッグクラブが争奪戦を繰り広げる中、2015年1月にレアル・マドリードへ移籍した。まずはカスティージャでのプレイとなったが、同年5月に行われたリーガ・エスパニョーラ最終節でトップチームデビューを飾っている。

しかし、チームには多くのスーパースターたちが在籍していることもあってか、その後はほとんど出場機会をもらえず、レンタル移籍でヘーレンフェーン、フィテッセ、レアル・ソシエダと渡り歩く。武者修行先ではしっかり結果を残し、レンタル期間が終わるたびに「来季こそはレアルでプレイするのではないか」と噂にはなるが、なかなか実現しなかった。そして、加入7シーズン目となる昨季、ようやくレアルの一員としてシーズンを迎えたが、わずか公式戦9試合の出場にとどまり、後半戦はアーセナルへレンタル移籍。アーセナルでは公式戦20試合に出場し(2ゴール2アシスト)、チームの主力として活躍していた。
レンタル移籍の繰り返しで、なかなか身を落ち着かせることができなかったレアルからついに解き放たれたウーデゴー。ひとまず将来のことを気にせず、1つのクラブに専念できることは、選手にとって非常にポジティブに働くに違いない。もちろん、プロである以上結果が求められるため、将来の不安が完全になくなるということはないだろう。ただ、完全移籍による加入で、その不安は多少なりとも取り除かれたはずだ。よりプレイに集中できる環境が整ったことだろう。半年間のプレイではあったが、昨季は徐々にチームへフィットしている姿が見られ、今季の本格覚醒もあるのではないか。

手続きの関係から次節チェルシー戦への出場は間に合わないとのことだが、開幕戦で昇格組のブレントフォードに0-2の敗戦を喫し、失意のどん底にいるグーナーを救うのは、このノルウェーの神童かもしれない。はたして、ウーデゴーは復活を目指すアーセナルの救世主になれるのか。

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