ブンデスのダークホース軍団に“新・重要人物” 首都クラブからやってきた中盤戦士

昨季はウニオン・ベルリンでプレイしていたアンドリッヒ(右) photo/Getty Images

2021-22シーズンの最注目選手?

2020-21シーズンはMFカイ・ハフェルツやFWケビン・フォラントといった主力級の選手を引き抜かれながらも、ブンデスリーガを6位でフィニッシュしたレヴァークーゼン。2019-20シーズンの5位と比較すれば順位は下がってしまったものの、攻撃陣の柱を失ったうえでこの順位というのは称賛に値するものと言っていいだろう。一時は首位に立つ奮闘も見せ、彼らはブンデスの上位戦線をかき回した。

そんなレヴァークーゼンは、2021-22シーズンもブンデスでダークホース的な存在となってくるのだろうか。今夏もFWレオン・ベイリーという攻撃陣の主力を失った同クラブだが、まだ彼らは侮れない存在だ。どれだけ主力を引き抜かれようとも、彼らは不屈の精神で上位に食らいついてくる。

そして、今夏は補強も順調だ。特に注目したいのは、現地時間17日に加入が発表されたMFロバート・アンドリッヒ(26)。昨季ブンデスを7位でフィニッシュする快進撃を見せたウニオン・ベルリンで29試合に出場し、中盤の核として大いに機能していた同選手。この男、レヴァークーゼンでも重要な存在となる可能性は高い。
その理由の一つがハードな守備。データサイト『SofaScore』によると、昨季アンドリッヒがブンデスで記録したデュエル勝率は55.35%(271回中150回勝利)。これは勝利数でトップ20入りを果たしたMFのうち、最も高い数字となっている。これまでは不用意な失点も少なくなかったレヴァークーゼンだが、彼の加入で中盤の守備に強度は増すことになりそうだ。

加えて、レヴァークーゼンは主力のユリアン・バウムガルトリンガーが手術明けで、チャルレス・アランギスやエセキオル・パラシオスといった選手に近年怪我が増えてきている。そういった点も考慮すれば、中盤にファイター系の選手が増えたのは頼もしいと言えるだろう。ブンデスリーガ公式サイトも、「サミ・ケディラに近い献身性を持つアンドリッヒは、レヴァークーゼンにとって最高の補強になった」と評している。

新シーズンのレヴァークーゼンにとって、キーマンとなりそうな中盤戦士。少し地味な存在かもしれないが、アンドリッヒの働きに注目してみるのは面白いかもしれない。

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