すっかり“ガラスの左サイドバック”に 仏代表から遠ざかるもったいなき実力者

数年前は高い評価を得ていたメンディ photo/Getty Images

もうトップフォームは取り戻せないのか

「シャープな感覚だし、良い状態だよ」

クラブ公式にて開幕節のトッテナム戦を前にそう自信を口にしていたのは、マンチェスター・シティDFバンジャマン・メンディだ。

左サイドバックを担当するメンディは若い頃より能力が評価されていたが、マンCに移籍してからはとにかく怪我の目立つキャリアとなってしまっている。
昨季も離脱している期間があり、復帰してからもベンチに座っている時間は長かった。メンディの獲得にマンCは4930万ポンドもの資金を投じたのだが、ここまではそれに見合う活躍が出来ていない。

トッテナム戦も0-1で敗れ、メンディの評価も伸びなかった。今季こそは評価を取り戻したいところなのだが、スタートは苦いものとなってしまった。

「休暇を取った後はトレーナーと一緒にリカバリーしてきた。EUROに行きたかったけど、僕たちは未来を見ているし、シーズンの準備が出来ている」

メンディはこう付け加えていたのだが、フランス代表でレギュラーポジションを取り戻すまでの道のりはまだ遠いか。

フランス代表ではリュカ・エルナンデス、フェルランド・メンディ、さらにリュカの弟であるテオ・エルナンデスも代表にふさわしい選手として成長中だ。バンジャマン・メンディは2019年の出場を最後に代表から遠ざかっており、今では候補にも名前が上がりにくくなっている。

まだ27歳と中堅世代だが、ここからメンディは評価を伸ばしていけるのか。まずは怪我なくフルシーズンを戦いたいところだ。

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