居場所を失う可能性のあるイングランド代表FW 解決策は原点回帰?

スターリングには勝負のシーズンとなる photo/Getty Images

昨シーズンは彼の年ではなかった

開幕が近づいているプレミアリーグ。昨季の王者であるマンチェスター・シティは今のところ目ぼしい補強は決まっていないが、どうやらアストン・ヴィラのジャック・グリーリッシュ獲得が目前のようだ。移籍金は約150億円といわれており、高額ではあるが、イングランドを代表するチャンスメイカーの加入は大きい。

彼が加入すれば起用されるポジションは左ウイングか。現状ではフィル・フォーデンがスタメンを務めているが、彼であればインサイドハーフ起用も考えられ、居場所を失うことにはならないか。

しかし、FWラヒーム・スターリングはどうだろうか。彼も左ウイングを主戦場としており、フォーデンの台頭がなければ今も彼のポジションだが、現状では左ウイングの控えだ。そこにグリーリッシュ加入となれば、3番手に落ちる可能性は十分に考えられる。

EURO2020ではイングランドのエースとして活躍したスターリングだが、クラブでは昨季からのスランプがあり、21-22シーズンも同じ調子であれば、彼のポジションは無くなってしまう。

活路を見出せるとすれば右ウイングでの起用か。直近では左ウイングからカットインするイメージの強いスターリングだが、現バイエルン・ミュンヘンのリロイ・サネが在籍していた際は右ウイングを主戦場としており、縦への突破から好機を演出していた。

数字を見ても、右ウイングでスタメンを張っていた17-18シーズンは18ゴール11アシスト、18-19シーズンは17ゴール10アシストと高い数字を誇っている。

どこか自信を無くしているように見えたスターリングだが、今一度ポジションを変えてプレイするのは良い選択肢の一つだろう。右ウイングにはリヤド・マフレズといった強力なライバルがいるがそれは左も同じであり、スランプを抜け出すためにも、21-22シーズンは奮起するしかない。

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