補強の噂が少ないチェルシー 21-22シーズンは既存戦力に目を向けるのが吉

名将トゥヘルはどのようにチェルシーを変えるのか photo/Getty Images

トゥヘルは選手起用の上手い監督だ

昨季はフランク・ランパードからトーマス・トゥヘルに監督を変え、一気にビッグイヤー獲得まで駆け抜けたチェルシー。プレミアリーグでも4位に入り、満足のいくシーズンであっただろう。21-22シーズンも今の勢いを落とさず、タイトル獲得を目指したい。

しかし、補強ではここまでフラムからGKマーカス・ベッティネッリを獲得したのみとなっており、他クラブに比べると静かな夏となっている。

セビージャのDFジュール・クンデ獲得の噂はある。確かにチームの肝となるセンターバック陣にはチアゴ・シウバやアンドレアス・クリステンセンと怪我の多い選手が多く、層を厚くするのも納得だ。クンデに関しては続報がないが、今後に期待したい。

次は中盤だろう。チェルシーの中盤は素晴らしい選手が多く、エンゴロ・カンテをはじめジョルジーニョ、マテオ・コバチッチと実力者が揃っている。しかし、彼らの一人が欠けてしまうと苦しくなるのは事実で、ウェストハムのデクラン・ライス獲得の噂が囁かれていた。しかし、交渉は難航しており、獲得は難しいか。

そもそも、中盤に選手がいないわけではない。現状では昨季のレンタルから選手が戻ってきており、ロス・バークリー、ルベン・ロフタス・チークあたりが21-22シーズンで期待できる戦力だ。

特にロフタス・チークは昨季フラムでリーグ戦30試合に出場しており、先日行われたアーセナルとのプレシーズンマッチでもボランチで起用されている。後半途中でベンチに下がったロフタス・チークだが、試合を通じて良いパフォーマンスを披露しており、戦力として数えられるか。

また、トゥヘルはマルコス・アロンソのような使われていなかった選手を積極的に起用し、復調させることがあり、ロフタス・チークの今後の起用にも期待ができる。

このように積極補強はせず、既存戦力の活用を重視しているように見えるプレシーズンのチェルシー。21-22シーズンはより期待される立場となるが、どこまで期待に応えられるか注目だ。

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