もっと欧州で見たかった元ブラジル代表MF チェルシーから衝撃の中国移籍も……

チェルシーで中心選手として活躍したオスカル photo/Getty Images

2017年に上海へと移籍を果たしたオスカル

一時は巨額な資金を投入してスター選手を獲得し、AFCチャンピオンズリーグでは日本の最大の敵となった中国クラブ。近年は新型コロナウイルスによる影響も重なり、江蘇FCがクラブの運営停止を発表し、クラブ名から企業名を排除するなど改革の時期に差し掛かっている。

中国サッカーバブル期に欧州からやってきたスター選手の1人といえば、上海海港(元上海上港)のMFオスカルだろう。チェルシーやブラジル代表で活躍していたアタッカーの移籍は中国国内のみならず、全世界に驚きを与えた。

オスカルは2012年にインテルナシオナウからチェルシーへと加入。移籍発表後に行われたロンドンオリンピックでは、主力として活躍して銀メダル獲得に貢献する。チェルシーでも攻撃の中心としてタクトを振るうと2014-15シーズンからは退団したフランク・ランパードの代わりに背番号「8」を付けるなど、ブラジル代表MFは欧州でのスター街道を突き進んでいた。

そんな2016年12月にサッカー界に激震が走る。オスカルがまさかの中国移籍を発表。アジアのクラブでの歴代最高額となる移籍金6000万ユーロ(約78億円)での加入となり、年俸の当時サッカー界での世界4位という記録だった。中国移籍後は、フッキなどと強力な攻撃陣を形成。国内リーグタイトルを獲得するなどチームで活躍した。

ただAFCチャンピオンズリーグでは一度も優勝することができていない。2017年には浦和レッズと同組になり、埼玉スタジアムで対戦すると、オスカルが2度PKを外してしまうなど敗戦を喫する。同年には準決勝でも浦和と対戦するものの、2試合合計1-2と敗れてしまった。翌年からも鹿島アントラーズ、浦和、ヴィッセル神戸とことごとく日本勢に阻まれ敗退すると、今大会ではプレイオフで敗れてしまい本大会への出場すら叶わなかった。

もしあのままチェルシーでプレイしていたらオスカルはどうなっていただろうか。高いテクニックと精度の高いキックを兼ね備え、ドリブルにパス、シュートなどどれをとっても一級品だった。26歳というキャリア最盛期での中国移籍は、衝撃とともにもう少し欧州で観たかったという残念な気持ちも少なくなかった。

もしかしたら同時期に加入したエデン・アザールとチェルシーで欧州を席巻していたかもしれない。またさらなるビッグクラブ移籍となれば、上海時代のような移籍金と高額な年俸も手にできていた可能性もあるだろう。中国移籍後はブラジル代表からも遠ざかっており、2014年のFIFAワールドカップにも出場した逸材なだけに代表でももっと見てみたかった人材の1人であることは間違いない。

現在も上海でプレイするオスカルは、チームの外国人選手の中では在籍期間で最長となっている。今後はどのようなキャリアを歩むのか。過去にはイギリスメディア『talkSPORT』で「将来的には再びチェルシーでプレイしたい」と語っているオスカル。2021年の欧州王者へまさかの帰還となれば、また話題性にあふれる移籍となるがどうなるだろうか。欧州で再び輝くオスカルの姿も見てみたい。

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