期待の“18歳”がいるのになぜ リヴァプールにボーウェンは必要か

リヴァプールが獲得に興味を示しているとされるボーウェン photo/Getty Images

ボーウェンの能力に疑いの余地はないが

2020-21シーズン、自慢の攻撃陣がなかなか機能しなかったリヴァプールは、補強でそのテコ入れにかかるのか。DFイブラヒマ・コナテに続く今夏2人目の補強は、アタッカーということになるかもしれない。レッズの補強候補に新たな名前が浮上している。

その選手とは、ウェストハムに所属するFWジャロッド・ボーウェン(24)だ。英『The Athletic』によると、ディボック・オリギやジェルダン・シャキリといった前線のバックアップ要員たちに退団の可能性が報じられるなか、その穴を埋める存在としてボーウェンに白羽の矢が立ったようだ。まだ24歳という若さに加え、そのプレイはユルゲン・クロップ監督も甚く気に入っているようだ。

2020-21シーズンはウェストハムにおける右ウイングの主力としてリーグ戦全試合に出場し、8ゴール5アシストを記録したボーウェン。右サイドからのカットイン技術やゴールへの嗅覚も併せ持つ同選手は、前線のバックアッパーとして優秀と言えるだろう。獲得できれば、大きな戦力となることは間違いない。
しかし、今のリヴァプールにボーウェンは本当に必要か。彼の得意とする右ウイングのポジションには、ブラックバーンでの武者修行を終えたFWハーヴェイ・エリオット(18)がいる。まだ若い選手だが、昨季はチャンピオンシップ(英2部)でリーグ戦41試合に出場し7ゴール11アシストを記録。バックアッパーとしては十分に期待できるはずで、わざわざ彼と同じポジションに別の選手を用意する必要があるのかは少し疑問だ。

前線のバックアッパー確保という動きは理解できるものの、それならばリヴァプールはCFや左サイドを主戦場とする選手にプライオリティをおくべきか。ボーウェンも優秀な人材であることは間違いないが、今のレッズに必要なのは別の選手なのかもしれない。

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