あのFKはまさにエリクセンの軌道だ EUROで覚醒したデンマークのニュースター

今大会で大ブレイクを果たしたダムスゴー photo/Getty Images

21歳のダムスゴー

惜しくもEURO2020ではベスト4で姿を消すことになったデンマーク代表。確かに、実力者は揃っているが、優勝にも手が届きそうな勢いを見せたのは予想外であった。クリスティアン・エリクセンを襲ったアクシデントから団結力が高まったにしても、今後に期待できるチームであることは間違いないだろう。

その中でもエリクセンの不在を補う形で出番を得たMFミッケル・ダムスゴーは今後、確実にビッグクラブへ移籍する逸材であると言える。

そんな彼の強みは、やはりボールを持った際の何かやってくれると感じる期待感だろう。もちろん、オフザボールの動きにも長けているが、切れ味鋭いドリブルでの突破や好機を演出するラストパスとチャンスメイカーとしての才能が素晴らしく、今大会は2得点を記録している。

そして、極めつけはイングランドから先制点を奪ったあのゴールだろう。これまでもプレイスキッカーを任されていたが、あそこまで素晴らしいボールを蹴ることはなかったため、大一番での直接フリーキックには驚かされた。また、ボールの軌道が欠場中のエリクセンの得意とする縦に落ちるシュートを放っており、彼を彷彿とさせる見事なゴールであった。ダムスゴーはエリクセンに続く次世代のデンマークを象徴する選手になるだろう。

少し、気になるのはここまで先発で出場した試合では60分過ぎにベンチに下がっており、スタミナに問題があるのか交代させられている場面が散見されている。終盤にフレッシュな選手をピッチに投入することが目的だと考えられるが、代えられない絶対的な存在に成長して欲しい。

今大会のダークホースとなったデンマーク。来年にはワールドカップ・カタール大会が予定されており、ダムスゴーを始めとしたデンマークの活躍に期待だ。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.291 究極・三つ巴戦線

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ