“将来のリーダー候補”も来季レギュラーを望み退団か 急成長したリヴァプールの24歳

今季経験を積んだフィリップス photo/Getty Images

今季は17試合に出場したフィリップス

今季リヴァプールで最終ラインのリーダーを担ったのはフィルジル・ファン・ダイクでも、ジョエル・マティプでもなかった。レギュラー陣の離脱によって出場機会を与えられ、ディフェンスリーダーへと成長したナサニエル・フィリップスだ。

今季は17試合に出場したフィリップス。当初は簡単に裏を取られてピンチを招くなど危ないシーンも見られたが、試合に出続けることで改善していく。MFの選手たちや冬に加入したオザン・カバクらとともに緊急事態を迎えた昨季王者の最終ラインを守り大きく成長した。

フィリップスは190cmの長身を活かした強靭なフィジカルで戦うファイターだ。昨季まではリヴァプールのU-23チームで戦っており、プレミアリーグは今季が初出場だった。そんな逸材は主力が戻る来シーズンはどうなるのだろうか。
フィリップスは来季もレギュラーでの出場を望んでいるため、リヴァプールに残るとなるとファン・ダイクやマティプらと争わなければならない。リヴァプールとしてはジョー・ゴメスとともに将来の最終ラインを支える1人と考えているだろう。

しかしRBライプツィヒからイブラヒマ・コナテを獲得したことでフィリップスの優先順位は下がってしまっているのが現状だ。英紙『Mirror』ではアーセナルへの移籍が濃厚なベン・ホワイトの後釜としてブライトンやバーンリーなどといったクラブが獲得を目指しているようだ。魅力的なオファーがあれば移籍の可能性もあるだろう。

昨季大きな経験を積んだ24歳。世代交代を図りたいリヴァプールは、将来のリーダー候補を放出してしまうのだろうか。

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