イタリア復活の秘密はアタランタ、サッスオーロにあり 見逃せない中堅クラブの育成

ウェールズ戦で得点を決めたペッシーナ photo/Getty Images

攻撃的な中堅クラブが増えた

若手を中心に攻撃で相手を圧倒し、守備もグループステージ3試合で無失点と抜群の安定感を見せるイタリア代表。この強さはどこからきているのか。

代表監督ロベルト・マンチーニの手腕はもちろんだが、セリエA各クラブの頑張りが大きい。

特に近年は中堅クラブの働きが大きい。今季もアタランタ、サッスオーロなど中堅クラブが攻撃的なフットボールを展開し、上位クラブを脅かした。

そのチームの中心には今回の代表メンバーに選ばれているMFマヌエル・ロカテッリ(サッスオーロ)、FWドメニコ・ベラルディ(サッスオーロ)、MFマッテオ・ペッシーナ(アタランタ)らがおり、こうした中堅クラブから代表へ選手を送り込めているのは大きい。

ロカテッリも中堅クラブで伸びた photo/Getty Images

今後も中堅クラブの奮闘がカギを握る

本来であれば優勝したインテル、2位のミランから代表選手を送り込みたいところだが、インテル所属で代表の主力となっているのはMFニコロ・バレッラただ1人(ステファノ・センシは離脱)。

ミランもGKジャンルイジ・ドンナルンマ1人しか今回の代表メンバーに送り込めていない。

興味深い若手が増えたとはいえ、上位クラブが若手にチャンスを与えていくのは難しい。結果を重視するなら、国外のタレントに頼るしかない時もある。

今のセリエAはその部分を中堅クラブが上手くカバーしており、中堅クラブで若手たちがしっかりと経験を積んでいる。それもサッスオーロやアタランタのように攻撃的なフットボールを展開しているところが増えているため、代表でも戦力として計算しやすいテクニシャンが育っている。

まだスタメンの機会は与えられていないが、フィオレンティーナから選出されたMFガエターノ・カストロヴィッリもテクニックの高い選手だ。良い意味でイタリア人選手らしからぬテクニシャンで、セリエAからこうした若手が出てきているのは非常に頼もしい。

さらに代表メンバーには入っていないが、ジェノアで成長する19歳MFニコロ・ロヴェッラも中堅クラブで貴重な経験を積んでいる選手だ。近いうちにA代表にも入ってくるだろう。

今後もセリエAの競争力が活発になれば、それが代表強化に繋がる。今回のEUROでの快進撃は国内中堅クラブの頑張りも大きく、この流れは継続していくべきだ。

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