咄嗟の判断力から同点ゴールを演出 勝負を分けたクラマリッチのリスタート

スルーパスでアシストを記録したクラマリッチ photo/Getty Images

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47分にペリシッチがゴールを決める

UEFA EURO2020でクロアチア代表とチェコ代表が対戦。チェコがVARで得たPKを決めて先制するものの、後半にクロアチアが追いついて1-1のドローで決着した。同点弾を決めたイヴァン・ペリシッチは単独突破から素晴らしいゴールを決めたが、それを演出したのはアンドレイ・クラマリッチの判断力だった。

得点は47分だった。ファウルを受けたクロアチアがスルーパスをペリシッチに通す。それを受けたペリシッチは左サイドから仕掛けると、カットインしてゴールネットを揺らした。この得点をアシストしたクラマリッチは、ファウルの後にボールを受け取るとすぐさまリスタートしたのだ。

咄嗟の判断力が光ったプレイだった。ボールをすぐさまセットすると間髪を入れずにペリシッチへ鋭いパスを供給。それに反応したペリシッチとカットインからのシュートも見事だったが、あの一瞬での判断とパスの精度の高さでは相手DFも対応に遅れてしまう。そのために簡単にコースが空いて得点へとつながったのだ。
素早いリスタートにはその判断はもちろんのこと、それに伴った技術力も必要となってくる。あのゴールを演出したクラマリッチの能力の高さも表れていた。

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