S・ラモスこそ“2010年代最強”のセンターバック 華麗すぎた白い巨人での日々

レアルであらゆるタイトルを手にしたラモス photo/Getty Images

弱点少ない理想のセンターバック

2010年代における世界最高のセンターバックは誰なのか。

センターバックに求められる能力は様々あるが、経歴を考えるとレアル・マドリード退団が発表されたDFセルヒオ・ラモスこそ2010年代最高のセンターバックなのではないか。

184cmとあまりサイズのある方ではないが、ラモスにはそれをカバーするだけの高い身体能力が備わっている。サイドバックをこなすスピードもあり、攻撃性も抜群。若い頃は頭に血が上りやすいところもあったが、それを除けば弱点のない理想的なセンターバックだ。
何より豪華なのはタイトル獲得歴で、スペイン代表では2010年のワールドカップ・南アフリカ大会、さらにEURO2008に続いて2012年大会も連覇。

レアルではチャンピオンズリーグを4度も制している。同じスペイン代表でプレイしたバルセロナDFジェラール・ピケも2010年代を代表するセンターバックだが、チャンピオンズリーグ4度制覇の経歴には敵わない。しかもラモスは得点力も高く、2013-14シーズンのチャンピオンズリーグ決勝ではアトレティコ・マドリード相手に貴重な同点ゴールを記録。ラモスがいなければデシマ達成はなかった。

レアルを離れることで1つの時代に区切りがつくことになったが、2010年代のレアルはラモスとともにタイトルを量産してきた。その記憶がサポーターの頭から消えることはなく、クラブでも1、2を争う名DFとして記憶されていくことだろう。

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