残り7試合で事実上の優勝争い“決着” 強すぎる王者にライバルも白旗宣言

ライプツィヒ戦で決勝点を挙げたゴレツカ(左)と、喜びを分かち合うミュラー(右) photo/Getty Images

前人未到の9連覇はすぐそこに

雌雄は決した。まだ残り試合はあるものの、ドイツ・ブンデスリーガの2020-21シーズンにおける優勝争いは決着したか。どうやら、今季も同リーグの覇権は絶対王者・バイエルン・ミュンヘンが握り続けることとなりそうだ。

現地時間3日に行われたブンデス第27節で、2位につけるRBライプツィヒとの直接対決を迎えたバイエルン。試合開始前、両クラブの勝ち点差は「4」。紛れもない“6ポインター”だった。

この試合に敗北することとなれば、一気にライプツィヒを勢いに乗せてしまう危険性があったバイエルン。この試合では絶対的エースであるFWロベルト・レヴァンドフスキを怪我で欠いていることもあり、不安材料は少なくなかった。
しかし、そんな逆境をものともしないのがチャンピオンというものなのか。この試合、バイエルンは試合開始序盤からライプツィヒに幾度となく攻め立てられるも、堅い守備を中心に試合巧者ぶりを遺憾なく発揮。38分にMFレオン・ゴレツカが奪った1点を最後まで守り切り、2位チームを撃破。両クラブの勝ち点差は「7」にまで広がることとなった。

残り7試合で7ポイントの差。ここからライプツィヒが逆転優勝を果たす可能性は一気に低くなったといっていいだろう。たとえベストな状態でなくても、勝利は絶対に勝ち取る。バイエルンの王者たる所以が如実に出た試合だったといっていい。

「結果は我々が追い求めていたものとはならなかったね。一定以上のレベルで戦うことはできたけれど、完封負けという事実がすべてさ。バイエルンは多くのアイデアで我々のゴールを何度も危険に晒した。この結果から学ぶ必要があると思うね。このまま何事もなくシーズンが進むようなら、チャンピオンはバイエルンということになるだろう。我々は2位でフィニッシュということになるかな。リーグではしっかりとそのポジションを確保し、DFBポカールで決勝に進めるようにしたいね」(ブンデスリーガ公式サイトより)

この大一番における敗戦を受けて、ライプツィヒのユリアン・ナーゲルスマン監督も今季のブンデス制覇は諦めた様子。ライプツィヒはひとまず気持ちを切り替えて、別の目標を目指すことになるようだ。

前人未到のリーグ9連覇達成が、いよいよ現実味を帯びてきたバイエルン。はたして、このブンデス1強時代はあと何シーズン続くこととなるのだろうか。ライバルと呼べるような存在はいくつか出現しつつも、常にトップの座を守り抜いてきた絶対王者の進撃はまだまだ止まりそうにない。

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