マンCで悩むSB メンディは“変わる必要”があったのか

メンディは出場機会の確保に苦しんでいる photo/Getty Images

来夏の決断はどうなる

2016-17シーズンのチャンピオンズリーグでは決勝トーナメントでマンチェスター・シティと対戦し、勝利したフランスの強豪モナコ。当時のメンバーにはファビーニョやキリアン・ムバッペといった現在ビッククラブで主力として活躍している選手が所属しており、バンジャマン・メンディもその一人だ。その後、ベルナルド・シウバと共にマンCに引き抜かれ、彼らには大きな期待が寄せられた。

しかし、度重なる負傷により満足な出場機会を得ることができなかったメンディ。昨季はようやくコンディションを上げ、リーグ戦18試合に先発出場したが、今季はジョアン・カンセロとオレクサンドル・ジンチェンコの壁を越えられていない。

それでも、先日のフラム戦では左ウイングバックとして先発し、存分に能力を発揮していた。ウイングバックということもあり、自陣での組み立ては若干免除されていた部分もあったが、高い位置から放たれる高精度のキックはやはり驚異的であり違いを生み出していた。他にも左での激しい上下移動や対人での強さを見せ、存分に自身をアピールしていた。
そんなメンディだが、英『The Telegraph』によれば来夏にマンCは新しい左サイドバックを希望しており、彼にオファーがあれば売却する予定であると報じている。

構想外になってしまったのは選手からすれば悲しい事実だが、メンディにとって良い転換期になるかもしれない。ジョゼップ・グアルディオラがサイドバックに求める能力は多種多様であり、中盤でプレイしていたジンチェンコがコンバートされたように中央での動きが求められる。更にマンC相手には下がってスペースを消すチームが多く、それを上から叩ける高身長のストライカーもいない。

メンディにとっては自分の長所を生かしにくい場所であったことは間違いなく、移籍するのも悪くない選択肢なのかもしれない。それでも、カイル・ウォーカーのようにプレミアを代表する攻撃的サイドバックから守備的サイドバックにスタイルを変えたように、メンディも変わらなければいけない部分はあったのかもしれない。

今季のメンディは怪我での離脱も減っており、まだ26歳と老け込むには早い。怪我での離脱が怖く彼を欲しがるクラブが現れるか定かではないが、フランス時代のように再び輝くメンディに注目したい。

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