出場機会なくても準備は万端 エリック・ガルシアが示した確かな実力

代表監督からの信頼は厚いガルシア photo/Getty Images

先発の中で最年少ながらもハイパフォーマンスを披露

今季、所属クラブであるマンチェスター・シティでは思うように出場機会を得られていなかったエリック・ガルシアだが、カタールワールドカップに向けた欧州予選を戦うスペイン代表のメンバーに招集された。25日に行われたギリシャ戦では、セルヒオ・ラモスとコンビを組み、センターバックとして先発フル出場を果たした。

昨季、所属クラブでは守備陣に負傷者が続出し、出番が回ってきたスペイン代表DFは存分にその能力を発揮。一時はジョゼップ・グアルディオラのファーストチョイスとなっていた。チャンピオンズリーグでは敗退してしまったが、ベスト4行きを賭けてリヨン戦にフル出場するなど、着実に経験値を積み、その実績が評価されて昨年の9月にはA代表に初招集される充実ぶり。今季はルベン・ディアスやジョン・ストーンズといった所属クラブでの主力選手の活躍からベンチに座る機会が多いが、ルイス・エンリケからの信頼は変わらなかったようだ。

そしてギリシャ戦、彼のパフォーマンスは安定そのものだった。終始、冷静にパスをつなぎ、ラモスと攻撃を組み立てていた。守備ではギリシャ側が攻めてこなかったこともあり評価が難しいが、後半から出場しPKを献上してしまったイニゴ・マルティネスよりは序列が高いと思われる。西『barcauniversal.com』ではガルシアのこの試合でのスタッツを紹介しているが、パス成功数が117本とチームトップの数字を記録。更に7本のロングパスは成功率100%となっており、足元の技術の高さがうかがえる。読みの部分でも良さを見せており、インターセプトを3回成功させるなど、守備での貢献度も非常に高かった。
このように高いパフォーマンスを披露したガルシア。今季はここまで所属クラブで公式戦7試合と出場機会が少ないが、これだけの力を発揮できたのは、やはり日頃からの準備を怠っていない証拠であると言える。来季はバルセロナ加入の噂が流れている同選手だが、腐らず準備を怠らない彼を欲しがるクラブは多いことだろう。

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