アカデミー時代に103戦84ゴール オランダから“第2のヴェルナー”候補来襲

アヤックスから出てきた逸材のブロビー photo/Getty Images

ライプツィヒの課題は攻撃力にあり

現在ブンデスリーガで2位につけるライプツィヒに課題があるとすれば、やはり攻撃だろう。昨夏にFWティモ・ヴェルナーを失った衝撃は大きく、攻撃力はダウンしてしまった。

来季からは攻撃力アップが1つの目標となっていくわけだが、早くも手はつけている。2月に、アヤックスから期待の19歳FWブライアン・ブロビーの獲得をまとめたのだ。

オランダの世代別代表でもプレイし続けるブロビーは、アヤックスの下部組織が生んだ新たなスター候補生だ。アカデミー時代には103試合で84得点と圧巻の成績を残しており、オランダのU-17代表でも41試合で37得点と大暴れしている。
ブンデスリーガで即戦力になるかは分からないが、実にライプツィヒらしい投資だ。上位を争えるようになった今でも若い選手を育てて勝つスタイルを継続しており、ブロビーも青年指揮官ユリアン・ナーゲルスマンの下で化ける可能性がある。

大型FWユスフ・ポウルセン、アレクサンダー・セルロート、韓国代表FWファン・ヒチャン、攻撃的MFエミル・フォルスベリ、クリストファー・エンクンクなど興味深いタレントは揃うものの、今季ライプツィヒでリーグ戦二桁得点を記録している者は1人もいない。フォルスベリとエンクンクの6得点が最多だ。さすがにこれでは寂しすぎる。

今ではワールドクラスのアタッカーとなったヴェルナーも、シュツットガルトからライプツィヒへ移籍したところから大きく成長した。ブロビーにも同じ出世ストーリーを期待したくなるが、ドイツの地でどのような成長を見せてくれるのか。

ナーゲルスマンの下で守備は安定しているだけに、攻撃力さえ上乗せできればバイエルンから王座を奪うことも不可能ではないはずだ。

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