まだ加入してからそれほど多くの時間は経過していないものの、将来的にはこの男がアーセナルを引っ張っていくのだろうか。ガナーズに未来のリーダー候補が出現している。
そのリーダー候補とは、左サイドバックやウイングバックを務めるスコットランド代表DFキーラン・ティアニー(23)だ。2019年夏にアーセナルへ加入してからまだ2シーズン目の選手だが、彼がチーム内で担っている役割は多い。単に任されたプレイをこなすだけでなく、試合中は積極的に味方とコミュニケーションを取り、時には大きな声でチームを鼓舞することもしばしば。
先日行われたトッテナムとのノースロンドンダービーでも、彼が味方に激しい口調で指示を出している場面は見受けられた。その切り抜き動画もクラブの公式YouTubeチャンネルでは公開され、ティアニーが優れたリーダーシップを備えていることは次第に周知されてきている。まだ23歳の選手ではあるものの、ゆくゆくはチームを引っ張ってほしい。そんなことを思っているファンも少なくないはずだ。
「ティアニーはスタッフや誰に対してもリスペクトの精神を持っている。いずれはアーセナルのキャプテンになれると私も思っているよ。チームメイトを鼓舞するときに彼が大きな声を出すのは知っている。それが彼のやり方なんだ。そしてごく自然に、ティアニーはそれを行うことができる。普段はシャイなんだけど、このクラブに植え付けたいDNAを彼は備えている。たまに謙虚すぎることもあるが、とても良いリーダーになれると思う」(英『Daily Mirror』より)
アーセナルを指揮するミケル・アルテタ監督も、ティアニーのキャプテンシーには一目置いている様子だ。今季は基本的にFWピエール・エメリク・オバメヤンが腕章を巻いたガナーズ。しかし、その役割がオバメヤンには重荷となっている印象も受けただけに、ティアニーという存在が出てきたのはタイミング的に見てもピッタリと言えるか。
とはいえ、チームにはまだMFグラニト・ジャカやDFエクトル・ベジェリンといった選手もいる。それだけに、ティアニーが本格的に主将を任されるのはもう少し先の話かもしれないが、未来のアーセナルを支えるであろう若きリーダーの振る舞いには今から注目しておきたいところだ。