ローマ、今季2度目の大失態 指揮官がルールを理解していない!? 

延長戦の退場を機に、ローマは規定を超える6枚目の交代カードを切ってしまった photo/Getty Images

1試合で6枚の交代カードを切る

ASローマが今季2度目の大失態を犯してしまった。前代未聞かもしれない。

19日に行われたコッパ・イタリアのラウンド16で、スペツィアと激突したローマ。主力の一部を温存した栄光もあってか、開始15分で2点のリードを許す苦しい展開となったが、前半終了間際のPK弾と後半半ばのゴールで追いつき、なんとか延長戦に持ち込む。しかし、延長前半の開始直後に2人の退場者を出してしまうと、延長後半に2ゴールを許し、2-4の敗戦を喫した。ローマは2017-18シーズン以来、3年ぶりにベスト16で姿を消すこととなってしまったのだ。

今セリエAで13位に沈む隠した相手に、苦汁を嘗めさせられる結果となったローマだが、この試合ではそれ以上に恥ずかしい出来事が起こっていた。ローマの指揮官を務めるパウロ・フォンセカ監督はこの日、69分にMFジョルダン・ヴェレトゥとDFリック・カルスドルプを、85分にFWカルレス・ペレスを、90分にFWエディン・ジェコを投入。さらに延長戦へ突入すると、DFジャンルカ・マンチーニとGKパウ・ロペスが退場を命じられたことで、DFロジェール・イバニェスとGKダニエル・フザートをピッチへ送り込んだ。そう、この指揮官は立て続けに退場者を出したことでパニックに陥ってしまったのか、1試合で6枚もの交代カードを切ってしまったのだ。
イタリアでは今季、過密日程の影響などもあってハーフタイムを含めて4度の交代を行える「5人交代制」を採用しており、カップ戦等で延長戦へ突入した際には追加の交代枠が与えられる。FIFAが主催する大会では交代枠とともに交代人数も追加されるようだが、イタリアでは増えるのはあくまで交代枠のみであって、最大交代人数が5人であることには変わりない。ローマはこの規定に違反しており、もしこの試合に勝利していたとしても、不戦敗扱いになっていたという。

ローマがこのような初歩的なミスを犯したのは、今季初めてではなく2度目だ。セリエAの開幕節となったヴェローナ戦では、登録外の選手を起用して没収試合となっていた。ローマ・ファンは、格下相手の敗戦以上にルールをきちんと理解していない監督やコーチ陣に対して、苛立ちを募らせているかもしれない。

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