ラウールの7番も背負った“消えた天才” 内田篤人とも共闘した25歳の才能

シャルケでプレイしていたマイヤー photo/Getty Images

思うようなキャリアとはならず

元日本代表DF内田篤人が所属していた頃、ドイツのシャルケは同国の次代を担うであろうアタッカーを次々と輩出していた。10番を背負った現パリ・サンジェルマンMFユリアン・ドラクスラー、現在バイエルンでプレイするFWレロイ・サネ、そしてシャルケで7番も任されたMFマックス・マイヤーだ。

ドラクスラーとサネも順風満帆なキャリアとは言えないが、それ以上に深刻な状態にあるのがマイヤーだ。シャルケで主力の座を掴んだところまでは順調だったが、そこからキャリアは大きく乱れた。シャルケからのステップアップは成功せず、2018年にはフリーでイングランドのクリスタル・パレスへ移籍することに。そこでも56試合で2得点3アシストと寂しい成績に終わり、ついに今月16日にはクリスタル・パレスとの契約を解除することになった。

シャルケの7番といえば、レアル・マドリードでも活躍した元スペイン代表FWラウール・ゴンザレスも背負った番号だ。当時のマイヤーは大きな期待を背負ってその番号を引き継いでおり、2014年にデビューを果たしたドイツ代表でもエース級の存在になっていくと考えられていた。それだけに2018年からの2年半は非常に残念だ。

クリスタル・パレスに移籍してからは忘れられた存在となってしまい、ドイツ代表でも2016年のワールドカップ欧州予選・サンマリノ戦以降は出場できていない。まだ25歳と若い選手だが、ここから実力者揃いのドイツ代表へ割って入っていくのは簡単ではないだろう。

2012年にはU-17欧州選手権のMVPに選ばれるなど、10代の頃から大きな期待を背負っていたマイヤー。両足を遜色なく使えるテクニックをもち、パスの散らしやチャンスメイクにも絡める才能は、シャルケやドイツ代表でも輝いていた。だが、いわゆる「10番」に近いプレイスタイルは、フィジカルの強さや守備力が求められるプレミアリーグの、特にクリスタル・パレスのような中堅チームでは適応しづらかったのかもしれない。昨季はわずか652分の出場しか叶わず、完全にチームの構想から外れていた。

キャリアは想像以上に難しいものとなっているが、ここからの復活劇に期待したい。

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