“93億円”の価値はいつ証明される アーセナルで燻る25歳に厳しい評価

加入以降、アーセナルで苦しい時間を過ごすこととなっているペペ photo/Getty Images

“ウィリアン以上”に誤算となっているFW

2020-21シーズンのアーセナルにおいて、最もファンの期待を裏切ることになってしまっているアタッカーは誰か。ここ最近は若手の積極起用でなんとか勝利を掴んでいるものの、今季前半戦のガナーズはとにかく点が取れなかった。おそらく、その原因として多くのファンが挙げるのは、不調に喘ぐピエール・エメリク・オバメヤンやウィリアンあたりか。

前者はエースとしての活躍を期待されながらも未だリーグ戦で3ゴール、後者に至ってはここまでの出場13試合で枠内シュートすらもたったの2本しかない。批判が集中するのも無理はないと言えるだろう。特に今夏大きな期待を背負ってチェルシーから加入しながらも、結果を残せていないウィリアンへの風当たりは強い。

しかし、そんな2人よりもさらに酷い選手がいるとワトフォードFWトロイ・ディーニーは主張する。32歳を迎え英『talkSPORT』でコメンテーターとしてのキャリアも形成し始めたアタッカーは、アーセナルで燻る25歳のレフティーを痛烈批判。ウィリアンとは比べ物にならないほど機能していないと、同選手は次のように語っている。
「現在のウィリアンはアーセナルのファンから多くの批判を浴びているけれど、私は彼よりもニコラ・ペペの方が酷いと思うよ。ウィリアンがチェルシーで主人公だったかと言われれば、そうではない。人々は彼に求めすぎているんだ。だけど、ペペはクラブが大金を叩き、攻撃陣の中心を任せたいと獲得してきた選手。在籍期間も1年長いのに、どうしてウィリアンばかりに批判が集中するのかわからないよ。両者ともに頑張ってほしいけれど、現時点ではアーセナルにとってペペの方が問題になっていると私は思うね」

2019年夏、クラブ史上最高額となる7200万ポンド(約93億円)もの移籍金でアーセナルに加入したペペ。パフォーマンスにそれほどの差はないものの、確かに同選手とフリーで獲得したウィリアンは比較することができないか。

アーセナル移籍以降、なかなか思うような時間を過ごすことができていないペペ。はたして、彼がその移籍金に見合う価値を証明する時は今後やってくるのだろうか。そろそろ本領発揮といきたいところだが……。

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