流れを変えた若きMFの投入 ユヴェントス逆転勝利の立役者は22歳の中盤戦士

トリノ戦で同点ゴールを挙げたマッケニー photo/Getty Images

同点弾を叩き込む活躍

現地時間5日に行われたセリエA第10節でトリノと対戦したユヴェントス。この試合において、同クラブは同じ街を本拠地とする中堅クラブに苦戦を強いられたものの、なんとか2-1で逆転勝利を収めることに成功している。

しかし、試合は多くの時間でトリノのペースだった。前半9分に相手FWニコラ・ヌクルの得点によって先制を許したユヴェントス。その後もトリノ攻撃陣は何度もビアンコネリのゴールに迫り、追加点を奪わんと躍動する。決定機も何度か作られ、ユヴェントスはGKヴォイツェフ・シュチェスニーを中心になんとか凌ぐのが精一杯だったと言っていい。反撃に出る機会もなかったわけではないが、苦しい時間は長かった。

だが、そんな重たい空気は78分に一変する。右サイドからのCKを得たユヴェントス。これに変化をつけてMFファン・クアドラードからクロスを上げると、中央にいたMFウェストン・マッケニーが豪快なヘディングシュートを相手ゴールに叩き込んだ。これで試合を1-1の振り出しに戻したユヴェントスは、そこから一挙に攻勢へ。いくつかゴールへ迫るシーンを作りながら、終了間際の89分には同点弾の際と似たような形からDFレオナルド・ボヌッチが決勝ゴール。苦しみながらも、見事な逆転勝利で勝ち点3を掴んでいる。
そんなトリノ戦における勝利の立役者は誰か。最もそれにふさわしいのは、同点弾を決めたマッケニーかもしれない。この試合に61分から投入された同選手。出場時間はわずか30分ほどだったが、その活躍は素晴らしいものだった。この試合でFWアルバロ・モラタを欠いたユヴェントス。前線でターゲットマンとなれる存在がFWクリスティアーノ・ロナウドしかいない状況で、攻撃にはどうしても手詰まり感が否めなかった。しかし、その問題を途中から投入されたマッケニーは解消。この新加入MFは積極的なオーバーラップで相手PA内へと侵入し、ボールの受け手として大いに機能した。同点弾のシーンも含め、パスの供給先が増えたことでユヴェントスの攻撃は明らかに息を吹き返したと言っていい。

「重要なゴールを奪ったマッケニーは、途中出場から試合を変えた。相手ボックス内でスペースへと侵入する動きは間違いなくチームを助けるのに役立った。

このトリノ戦におけるマッケニーの活躍には伊『calciomercato』もこのように賛辞を送り、チームトップタイの評価点「7」を与えている。2アシストを記録したクアドラードのパフォーマンスも素晴らしかったが、試合の流れを変えたマッケニーの働きもかなり評価されているようだ。今夏シャルケから加入し、ユヴェントスの中盤に違いを作る存在となっている22歳のアメリカ代表MF。途中投入からチームのリズムを変えることのできる中盤戦士の活躍には今後も注目したいところだ。

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