“スソ依存”からの脱却 ミランの右サイドを変えた2人のハードワーカー

スソの後任としてミランの右サイドを支えたカスティジェホ photo/Getty Images

シーズン後半戦に大躍動

長きにわたってミランを悩ませ続けていた問題。その一つに“スソ依存”があった。

時にはファンから批判を浴びることもあったが、ロッソネリは長くこのスペイン人アタッカーを右サイドに配置。ボールを保持時に多彩なアイデアを持つ彼は、これまでチームを率いてきた指揮官にとって相当に使い勝手のいい選手だったのだろう。しかし、スソの調子次第で攻撃陣のクオリティが決まる不安定さが、ミランにおける懸念点の一つとなっていたこともまた事実だ。

そんな状況もあり、今季のミランはついに“スソ依存”からの脱却に舵を切った。シーズン途中から就任したステファノ・ピオリ監督は冬の移籍市場でFWズラタン・イブラヒモビッチを獲得したこともあってシステムの変更を決断。それまでほぼ“アンタッチャブル”となっていた右サイドに、好調をキープしていたサム・カスティジェホを起用しチームに新たな風を取り入れたのだ。

この煽りを受けてスソは冬にセビージャへとレンタルで放出されることに。とはいえ、いくら不調だったからといってスソなしで今後のミランはどうなるか。なかには一抹の不安を覚えた人もいたかもしれない。

リーグ戦再開後から徐々に存在感を発揮したサレマーカーズも重要な存在だった photo/Getty Images

だが、結果的にミランは見事にその不安を払拭してみせた。カスティジェホはスソを遥かに上回る献身性を披露し、今ではチームに欠かせない存在に。そして彼だけでなく、冬の移籍市場でアンデルレヒトからレンタルで加入したアレクシス・サレマーカーズも見逃せない存在だった。加入当初こそ影が薄かったものの、カスティジェホにも負けぬハードワーカーは随所で輝きを放ち、最終的に同選手はリーグ戦13試合に出場。今夏の完全移籍を勝ち取った。

そんな“スソ依存”脱却の象徴と言える彼らには、伊『Gazzetta dello Sport』も称賛を贈る。同メディアは「長年スソの影響力が強かったミランの右サイドだが、ハードワークを怠らないカスティジェホがスタメンの座を勝ち取ったことで変化が起きた。そして、彼のバックアップを務めたサレマーカーズがリーグ戦再開以降に我々を驚かせたことも忘れてはならない」とし、後半戦にミランが披露した快進撃にはこの2人の働きが欠かせなかったと絶賛している。

ミランの右サイドに吹いた新たな風。2人のハードワーカーは来季も抜群の走力でチームを助けることができるか。来季もカスティジェホとサレマーカーズの躍動には注目だ。

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