イングランド代表の正守護神どうした 凡ミス続きに周囲から募る不満

エヴァートンのピックフォード photo/Getty Images

ポテンシャルは高いが目立つ凡ミス

イングランド代表の正守護神であるものの、エヴァートンGKジョーダン・ピックフォードがその評価を落としている。指揮官もこの低調ぶりには少し頭を抱えているようだ。

現地時間12日に行われたリーグ戦第35節のウォルバーハンプトン戦では61分にダニエル・ポデンスのシュートをトンネルし、あわや失点というシーンを作り出してしまったピックフォード。その前のトッテナム戦でもコーナキックをキャッチミスするなど、今季の彼には細かなミスが目立つ。もちろん実力に違わぬビッグセーブも披露するのだが、確実性があるとは言えないのが現状だ。

そんな守護神にパフォーマンスの改善を求めるのは、エヴァートンを率いるカルロ・アンチェロッティ監督だ。同監督はピックフォードの調子が悪いことを認め、彼はそれを直ちに改善しなければならないと主張し次のように語っている。英『Daily Mail』が伝えた。
「ジョーダンに競争が必要かは今の時点で判断できない。私は彼がうまくいっていないことを理解している。彼は調子が悪い。ジョーダンは自分自身のパフォーマンスを見つめ直すべきだと思うよ。優れたクオリティを備えた選手だからそれほど心配はしていないけどね。ただ、改善する必要があるとは言わなければならない。余計なプレッシャーを感じているのかもしれないが、それに対処するのも彼の仕事だ。使い方によっては良い燃料にもなるからね」

かねてより各方面から「ポジショニングの良さではなく、身体能力や反応速度そのもので勝負するGK」と評されていたピックフォード。好調時はどんなシュートでも止めてしまうが、その一方でこのタイプのGKは波が激しい。不調時の対応を成長の鍵とする声もあったが、まさに今のピックフォードはその壁にぶち当たっているか。苦しむイングランド代表の正守護神。EUROの開催が延期となったことは、この守護神に限って言えば救いだったかもしれない。

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