アーセナルのCBがまた足らない 守備リーダー不在で大丈夫なのか

よき“兄貴分”でもあるダビド・ルイス photo/Getty Images

ルイスの契約延長は必須か

アーセナルCBダビド・ルイスの契約延長オプションが、未だ行使されていないことが話題になっている。ルイスは今季初めに完全移籍で1年間の契約、加えて1年間の延長オプションという形でアーセナルにやってきており、リーダー的な存在として守備陣をまとめ上げてきた。

しかしルイスがもし今季限りで退団となれば、アーセナルのセンターバック陣はどうなるだろう。一度状況をおさらいしてみよう。

現在、在籍しているトップチームのCBはルイスのほか、シュコドラン・ムスタフィ、ソクラティス・パパスタソプーロス、カラム・チェンバーズ、ロブ・ホールディング、パブロ・マリ、コンスタンティノス・マブロパノス、そして来季から起用可能になるウィリアム・サリバというメンバーだ。
ベテランといえるムスタフィとパパスタソプーロスは、契約が来季いっぱいで終了する。現在はルイスの相方としてどちらか(主にムスタフィ)が起用されるが、契約延長の報は届いておらず、売りに出されるというニュースはたびたび報じられている。残る可能性は高くないと見た方が良さそうだ。

ホールディングにも移籍の噂がある。昨季に負った左膝十字靭帯の重傷から復帰したホールディングだが、フィットネスは完全に戻っておらず、今夏に売却の可能性があると『METRO』などが報じている。

ローンで加入中のマリは、アルテタ監督が左利きCBを欲しているという理由から買取オプションを行使する可能性が高いと見られており、こうなると残るはチェンバーズ、マリ、マブロパノス、サリバとなる。守備のリーダーを務められる人材が見当たらないのだ。

チェンバーズとマリは選手としては中堅と言えるが、チェンバーズは右SBや守備的MF(フラムへのローン時)でのプレイの方が経験が長い。マリはFA杯ポーツマス戦、リーグ29節ウェストハム戦で好パフォーマンスを見せたが、それだけではあまりに未知数だ。この2人が守備のリーダーに成長するには、まだ時間が必要だろう。

残る2人も若手だ。マブロパノスはレギュラー格とは言えず、サリバも評価は高いながら、プレミアでの経験という点では疑問符をつけざるを得ない。長年、センターバック陣の人材不足が指摘されていたアーセナルだが、来季もなんとも心もとない陣容だ。

こうして見ると、守備のリーダーとして振る舞えるルイスの契約延長は、とても重要と思える。明るい性格の“兄貴分”でもあり、若返るCB陣を引っ張るには格好の人材といえるのだが、果たして無事に来季もアーセナルでプレイするルイスを見ることができるだろうか。

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