「人生でいつも父と比較される」 偉大な親を持つ“二世”の苦悩

今ではレンジャーズで7番を背負う選手になったハジ photo/Getty Images

父親は“ルーマニアの英雄”

親が偉大すぎると、子はどうしても苦労する。特に同じ業界を選んだとすればなおさらだ。サラブレッドとして将来を嘱望され、成功するのがさも当然のように扱われることも多いだろう。もしかすると、努力の成果も「親譲り」なんて一言で片付けられてしまうかもしれない。

そのプレッシャーは計り知れず、途中で親と同じ道を諦めてしまう選手も少なくない。たとえプロになれたとしても、そのキャリアでは常に親の姿がチラつくこととなるだろう。そんな偉大な親を持つがゆえのプレッシャーと戦うサッカー選手がスコットランドにもいる。グラスゴー・レンジャーズで活躍するルーマニア代表MFヤニス・ハジだ。

“ルーマニアの英雄”として母国の人々に愛されるゲオルゲ・ハジを父に持つ同選手。この21歳はレンジャーズで背番号7を背負ってプレイするまでになっているが、ここまでのレベルに到達するまでには相当なプレッシャーとの戦いがあったという。英『Daily Mail』に対して、ハジはこれについて次のように語っている。

「僕はプレッシャーの中で生まれたんだ。どこへ行っても、何をしていても、その人生ではいつも父と比較され続けてきた。常にプレッシャーだったよ。でも、僕はそれに慣れなければならなかった。プレッシャーへの対処の仕方を学べたという点では得をしたかもしれないね。なんならアドバンテージとも言えるかな」

「僕はこのファミリーネームに誇りを持っている。それに伴う重圧は僕にアドレナリンと毎日進歩するための野心を与えてくれるんだ。父がいつも僕に言っていたのはその野心が他者との違いを生むということ。才能は関係ないのさ。常に自分が最高だと思うことが重要で、その気持ちこそが他の人を追い抜くために重要なこと。そのために僕は誰よりも練習したよ。みんなは僕に才能があると言ってきたが、そんなものはないのさ」

常にプレッシャーに晒され続けた人生だったが、それをアドバンテージと捉えることで成功を掴み始めたと語ったハジ。今では並居る強豪国を退けて東京五輪への出場を決めたU-23ルーマニア代表の中心選手だが、そうなるまでにはきっと血の滲むような努力をしてきたのだろう。

成功を約束されているのではなく、成功を強いられているとも言える二世たち。我々は彼らに対する認識を少し改めなければいけないのかもしれない。

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