ツィエクだけじゃない エールディヴィジにいる“13人”のスーパータレント

アヤックスのデスト photo/Getty Images

欧州五大リーグでプレイできる実力者たち

オランダ・エールディヴィジはタレントの宝庫だ。来季よりアヤックスMFハキム・ツィエクがチェルシーに加わることが決定したが、優れたタレントはツィエクだけではない。他にも楽しみな選手が複数いるのだ。

そこで英『90min』は、「ツィエクに続いてプレミアへ来るかもしれないエールディヴィジのスター」と題した特集を組んでいる。プレミアリーグだけでなく、その他の欧州五大リーグでもプレイできるであろう実力者たちだ。

1.ドニー・ファン・デ・ベーク(アヤックス/MF/22歳)

ファン・デ・ベークはもはや説明不要だ。ツィエクとともに昨季はチームのチャンピオンズリーグ・ベスト4進出に貢献しており、昨夏もレアル・マドリードからの関心が伝えられていた。ツィエクに負けず劣らずの人気プレイヤーであり、得点を奪える万能MFとして高い評価を得る。

2.マイロン・ボアドゥ(AZ/FW/19歳)



今季名門PSVを抑えて2位につけているAZでは、13得点を挙げているボアドゥの存在が効いている。同メディアは突然ブレイクしたと表現しているが、開幕前にボアドゥのブレイクを予想していた人はあまり多くなかったかもしれない。まだ成長中の選手だが、ビッグクラブが目をつけても不思議はない。

3.アンドレ・オナナ(アヤックス/GK/23歳)



こちらもアヤックスで人気の高いGKだ。バルセロナのカンテラ(下部組織)出身者であるオナナは、ビッグクラブが求める若き実力派GKだ。この年齢でチャンピオンズリーグ・ベスト4の戦いを経験しているのは大きく、同メディアは苦戦するケパ・アリサバラガに代わってチェルシーの守護神になる可能性があるとプッシュする。

4.シリエル・デザース(ヘラクレス/FW/25歳)



ヘラクレスは現在10位と平凡な位置にいるクラブだが、実はデザースが現時点でエールディヴィジ得点ランク首位なのだ。ここまでデザースは14得点を挙げており、先ほど紹介したボアドゥを抑えている。アヤックスやPSVのFWらを抑えて首位に立っているのは見事と言える。

5.ダビド・ネレス(アヤックス/FW/22歳)



ツィエクとはタイプが異なるが、チームメイトのネレスもワイドな位置から違いを生み出せるアタッカーだ。ブラジル人選手らしく足下の技術に優れており、ドリブル突破を1つの武器としている。こちらも現エールディヴィジを代表するヤングタレントだ。

6.ステフェン・ベルフハイス(フェイエノールト/FW/28歳)



ベルフハイスといえば、2015年から2年間イングランドのワトフォードでプレイした経験を持っている。そこでは大失敗に終わったのだが、今季はエールディヴィジで11得点とまずまずの結果を残している。若手とは言えない年齢だが、もう1度欧州五大リーグへチャレンジするのも悪くない。

7.ドニエル・マレン(PSV/FW/21歳)



すでにオランダ代表でもデビューを果たし、得点まで挙げているマレンはNEXTワールドクラスFW候補と注目を集めている。今季は怪我に苦しめられているが、ここまでリーグ戦では11得点を記録。その得点力は高く評価されており、争奪戦が起こるのも時間の問題か。

オランダ代表のマレン photo/Getty Images

8.セルジーニョ・デスト(アヤックス/DF/19歳)



すでにアメリカ代表でもプレイしているデストは、アヤックスの下部組織で育ってきた右サイドバックだ。今季エールディヴィジでは5アシストを記録しており、アヤックスが生み出した最新タレントの1人といったところか。バイエルンが獲得へ近づいているとも言われており、ステップアップの時は近い。

9.ウサマ・イドリシ(AZ/FW/23歳)



ツィエクはモロッコ代表のアタッカーだが、左サイドを主戦場とするイドリシもモロッコ代表の選手だ。今季はリーグ戦で12得点を記録しており、ボアドゥとともに躍進のAZを引っ張っている。同メディアはネレスやツィエクに比べて手頃な移籍金で獲得できるはずと見ており、プレミアリーグの中堅クラブが狙ってもいいタレントと伝えている。

10.デンゼル・ダンフリース(PSV/DF/23歳)



同メディアが現代サッカーで最もエキサイティングなサイドバックの1人と称えるダンフリースも、欧州五大リーグでプレイするにふさわしい実力者だ。オランダ代表でも右サイドバックのポジションを掴みつつあり、サイドバックながら今季リーグ戦で6得点と大爆発している。185cmとサイズがあるのも魅力的で、攻守両面で信頼できる存在だ。

11.ケルビン・ステングス(AZ/FW/21歳)



AZは躍進したことによって主力の一部を失うことになるかもしれないが、ボアドゥ、イドリシとともにAZもう1人のベストパフォーマーと称えられるステングスも注目を集める。

ウイングから攻撃的MFまでこなすステングスはリーグ戦では5得点7アシストを記録しており、質の高いチャンスメイカーと評価されている。

12.リサンドロ・マルティネス(アヤックス/DF/22歳)



昨夏アヤックスに加わったマルティネスは、アルゼンチン代表でもプレイするDFだ。今季だけでエールディヴィジの最も有望な選手の1人と評価されるに至ったと同メディアも称えており、センターバックと守備的MFの両方をこなせるのは大きい。

13.クィンシー・プロメス(アヤックス/FW/28歳)



ツィエク、ネレスに続き、アヤックスからまたワイドアタッカーの選出だ。オランダ代表のプロメスはすでにセビージャでもプレイした経験を持っているため、年齢的にはフレッシュなタレントとは言えない。ただし今季はリーグ戦で11得点4アシストと見事な成績を残しており、もう1度欧州五大リーグにチャレンジすることも不可能ではない。


さすがにアヤックスの選手が多いが、彼らを巡って今夏に争奪戦が起こる可能性もあるだろう。若きタレントの宝庫として今後もエールディヴィジの育成力からは目が離せない。

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