新天地で苦しむ“フランクフルト三銃士” 元同僚は旧友の現状をどう見た

満を辞してレアルへの移籍を果たしたヨビッチだが、今季はここまで1ゴールしか挙げることができていない photo/Getty Images

レビッチとヨビッチで評価分かれる

昨季ドイツで猛威を振るった“フランクフルト三銃士”は一体どうしてしまったのか。2018-19シーズンにブンデスリーガで3人合わせて41ゴールを記録したFWたちが、ステップアップを果たした新天地で揃って苦戦を強いられている。

その“フランクフルト三銃士”とは、もちろんセバスティアン・ハラー、アンテ・レビッチ、ルカ・ヨビッチの3名だ。昨季の活躍を受けてハラーはウェストハムへ、レビッチはACミランへ、ヨビッチはレアル・マドリードへ移籍したのだが、いずれも昨季のような活躍を披露することができていない。

今季ここまでの成績はハラーがプレミアリーグ20試合で6ゴール、レビッチがセリエA8試合で0ゴール、ヨビッチがリーガ・エスパニョーラ12試合で1ゴール。ハラーに限ってはまずまずの成績と言えるかもしれないが、残りの2人は昨季の活躍が見る影もなくなってしまっている。
そんなレビッチとヨビッチの現状に元チームメイトが言及している。その元チーメイトとは今もフランクフルトでプレイを続けるMFフィリップ・コスティッチだ。独『Bild』のインタビューに登場した同選手は、まずミランで苦しい時間を過ごすレビッチについて「アンテはフランクフルトに留まる方がよかったね」とコメント。ミラン移籍は間違いだったとバッサリ斬り捨てている。

しかし、レアルで似た境遇に陥っているヨビッチについて、コスティッチはそこまでネガティブなイメージを持っていないようだ。続けて、このセルビア人MFは次のように語った。

「ルカにとってレアル行きは大きなチャンスだった。レアルがオファーをしなければ彼はここにいただろう。100%ね! 彼はここでとても楽しい時間を過ごしていた。彼にはまだ少しの時間が必要だ。ルカは本当に良いストライカーなのさ」

26歳のレビッチと違い、ヨビッチはまだ22歳の若い選手。加えてカリム・ベンゼマという偉大すぎるライバルがいるため、彼にはもう少し時間を与えるべきとコスティッチは考えているか。もしかすると、同じセルビア代表ということで多少の情も移っているのかもしれない。

しかし、いずれにせよ彼らが期待通りの活躍を今季見せることができていないのは事実。はたして、昨季鮮烈なパフォーマンスを披露した“フランクフルト三銃士”は今後復活することができるのか。実力はドイツで証明しただけに、ここから巻き返しといきたいところだ。

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