2強時代に終焉の兆し 33歳が“プレミア最高守護神”の座を奪いにかかる

レスターの守備陣を支えるシュマイケル photo/Getty Images

「欧州でもトップのGKの1人」

この守護神もまた、リーグ最高の座を争うGKか。かねてよりプレミアリーグでは、リヴァプールに所属するアリソン・ベッカーとマンチェスター・シティに所属するエデルソン ・モラレスという2人のブラジル人がリーグ最高のGKとして称賛を浴びる機会が多い。しかし、今季はこの一騎討ちとなっていた争いに殴り込みをかける選手がいる。

それは現在2位と好調のレスター・シティを最後方から支えるカスパー・シュマイケルだ。昨季アリソンとエデルソンが注目された理由が「失点数の少なさ」であるのならば、今季のシュマイケルは間違いなくプレミア最高の座を争う存在と言えよう。なにしろ、レスターはここまでの失点数がわずか「8」。リーグ最少失点を誇っているのだ。

チームを率いるブレンダン・ロジャーズ監督もこの守護神には全幅の信頼を置く。英『Daily Mail』によると、指揮官は33歳のGKに対して次のように賛辞を送っている。
「カスパーはエデルソンやアリソンと同じレベルと言ってもまったく問題ないね。彼は欧州でもトップのGKの1人だ。うまくいけば、今季は彼の潜在能力を全て見ることができるよ。誰もが彼の父親について話すが、本当に苦労したと思う。誰も想像できないよ。ピーター・シュマイケルの息子としてプレイすることのプレッシャーはね。彼は人生でずっとそれと戦い続けてきた。そして今、彼はそれを克服し完全なるカスパー・シュマイケルとなった。素晴らしいエネルギーの持ち主だし、真のリーダーだよ」

父親はかつてマンチェスター・ユナイテッドなどで活躍したピーター・シュマイケル氏。プレミアのレジェンドであるの父と同じポジションでプレイするのは、息子にとってどれほどのプレッシャーだったことか。しかし、彼はそれを見事克服し、今では自らの実力で“プレミア最高GK”の座を争うまでの選手となっている。

2015-16シーズン、“奇跡の優勝”の際にもチームに欠かせない存在だったシュマイケル。はたして今季、この男はもう一度キング・パワー・スタジアムのファンに頂点の景色を見せることができるのか。獅子奮迅の活躍で首位リヴァプールを猛追する原動力となりたいところだ。

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