今のなでしこに”澤穂希”はいない 海外も嘆く大きすぎたレジェンドの存在

初戦を引き分けたなでしこジャパン photo/Getty Images

初戦は消化不良なスコアレスドローに

10日に女子ワールドカップグループステージ第1戦でアルゼンチン代表と対戦したなでしこジャパンは、70%を超えるポゼッション率を記録しながらもスコアレスドローに終わってしまった。初戦で負けなかったのは評価されるべきだが、勝ち点3が欲しい相手だったのは間違いない。

なでしこは2011年大会の女王として注目を集める存在だが、この試合では厳しい批判も浴びている。ブラジル『Globo Esporte』は創造性、スピードが欠如していたとなでしこの攻撃部分を批判しており、決定機の数はそれほど多くなかった。

なでしこの各選手たちの技術は高いが、アルゼンチンの粘りが日本の技術を上回った印象だ。攻撃部分に関しては次のスコットランド戦までに修正が必要となるはずで、次は勝ち点3が必要となる。
同メディアはアルゼンチン相手の戦いぶりを厳しく批判しているが、特に注目を集めてしまうのはボランチだ。ボランチの選手にハイクオリティなプレイが求められる理由は、2011年大会で日本を頂点へ導いたレジェンドの澤穂希がプレイしていた位置だからだ。当然ここへの視線は厳しくなる。

同メディアはボランチの杉田妃和、三浦成美の奮闘は認めているが、攻撃部分では物足りなさを感じている。「澤穂希は見つからなかった」と伝えられており、2人が乗り越えるべき壁はあまりに高い。

今回のなでしこは若い構成になっているが、スコットランド戦へ切り替えられるだろうか。ボールを素早く繋いで華麗に崩すなでしこらしさを世界も期待している。

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