スタッツだけでは比較できないとの意見も
今季チャンピオンズリーグ制覇を果たしたリヴァプールでは、DFフィルジル・ファン・ダイクが大きく評価を高めることになった。最終ラインを統率するリーダーシップ、1対1を制する強さとスピード、高さ、正確なボールコントロールと、現代のセンターバックに求められる能力を全て高い次元で備えている。現世界最高のセンターバックと言われても納得できるだろう。
そんな中、米『ESPN』が1つ興味深い比較をおこなっている。その比較とは、今季のファン・ダイクと2008-09シーズン当時のマンチェスター・ユナイテッドDFネマニャ・ビディッチを比べたものだ。
今季リヴァプールはリーグ戦での失点を22に抑え、ファン・ダイクは20試合のクリーンシート達成に貢献している。同メディアのデータではタックル成功数38、インターセプト数40、クリア回数199回だ。
一方で2008-09シーズン当時のビディッチもリーグ制覇を達成し、クリーンシートはファン・ダイクを超える23試合を記録。タックル成功数は62回、インターセプト数は71回、クリア回数は360回と、データの面でもファン・ダイクより印象的な数字を残している。
この比較を巡っては様々な意見がSNS上で起きている。単純にスタッツを見ればビディッチの方が優秀に思えるが、ファン・ダイクの方が読みが優れているため、タックルを仕掛ける必要がない。スタッツだけで優劣は決められないとの意見もある。
同じセンターバックでもタイプは異なるが、今季のファン・ダイクの方が上なのか。サポーターによっても好みは分かれるところだろうか。