ジェフ千葉に復帰した佐藤寿人 J1復帰への覚悟

J1復帰を誓う選手たち photo/Kenji Iizuka

2019新体制を発表

J2のジェフ千葉が千葉県内のホテルで「2019新体制発表」を行い、18年ぶりの復帰となった佐藤寿人を含む7名の新加入選手(6日時点)が紹介された。

「18年ぶりに戻ってきました。自分をプロにしてくれたクラブなので、ピッチで恩返しをしたいです。このユニホームを着て、しっかりと勝ってJ1に戻ることが大事です」

と語った佐藤寿人はジェフ千葉の下部組織出身で、2000年に双子の兄・勇人とともにトップ昇格を果たし、2002年にセレッソ大阪に期限付き移籍。その後はベガルタ仙台、サンフレッチェ広島、名古屋グランパスでプレイし、セレッソ大阪、サンフレッチェ広島、名古屋グランパスの3チームをJ1昇格に導くなど、たしかな実績と経験を引っ提げての帰還となった。
「他のクラブでプレイしているときもジェフの試合はほぼすべて見ていたので、もどかしさを感じていました」と“ジェフ愛”を語るとともに、積み上げてきた経験からJ1に昇格する難しさも吐露した。

「昨年14位だったクラブだということを再認識しないといけないです。J1昇格は決して簡単ではない。『戻りたい』ではムリ。『戻る』という強い意志を持って臨まないといけない。『戻りたい』だとまだ覚悟が足りないので、『戻る』という強い決意を常に声に出して発信し、全員で共用することが大事です」

今シーズン、ジェフ千葉はJ2で10年目を迎える。オリジナル10のクラブとしてずっとJ1昇格を目標に掲げて戦ってきたが、昨シーズンはクラブ史上最低となる14位に終わっている。2019年は難しいシーズン、巻き返しが求められるシーズンであり、髙橋悠太ゼネラルマネジャー、フアン・エスナイデル監督らが出席して行われた「2019新体制発表」の場ではJ1昇格という変わらない目標が語られたが、昨シーズンのジェフ千葉を考えるとこれはとてつもなく難易度が高いミッションとなる。

「長いシーズンの間には良いときもあれば、そうではないときもあります。勇人が苦しい思いを抱えて戦ってきたのも見てきたので、今シーズンは弟の自分が少しでも背負いたい。昨年に限らず苦しいなか戦い続ける勇人を見聞きしてきたので、これまでは単にジェフに戻って一緒にプレイするわけにはいかないと思っていました。相当な覚悟が必要で、復帰を決断したときからすべてを捧げる気持ちでいます」

悲願であるJ1を復帰するべく、ジェフ千葉は経験豊富な佐藤寿人を含む以下の7名(6日時点)を補強している。

鈴木椋大(GK)←ガンバ大阪
ベラスケス(DF)←ワトフォード
田坂祐介(MF)←川崎フロンターレ
堀米勇輝(MF)←ヴァンフォーレ甲府
佐藤寿人(FW)←名古屋グランパス
新井一耀(DF)←名古屋グランパス
相澤ピーターコアミ←日本文理高校

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