今冬にFWアレクシス・サンチェスを獲得したのは正解だったのか。マンチェスター・ユナイテッドの7番を背負う男に疑問の目が向けられている。ここまで期待通りの働きができていない状態で、すでに獲得は失敗だったとの意見も出ている。
では、その他に指揮官ジョゼ・モウリーニョが獲得した選手たちはどうなのだろうか。英『Daily Mail』はモウリーニョがマンU指揮官就任後に獲得した選手を査定し、成功か失敗かを分析している。
1.エリック・バイリー 成功
現在のチームで最も信頼できるセンターバックがバイリーだ。身体能力が驚くほど高く、かなりの範囲をカバーできる。ただし、バイリーは負傷離脱が多い。獲得自体は成功と言えるが、離脱期間を考えると大成功とは言いにくいものがある。
2.ズラタン・イブラヒモビッチ 成功
イブラヒモビッチは昨季クラブで最も多くの得点を決めた選手となり、移籍金がかからなかったことを考えれば成功だ。しかし昨季終盤に大怪我を負ったこと、大ベテランになっていることなどから今季はほとんどチームに貢献できていない。こちらもバイリーと同じく大成功とは呼びにくいか。
3.ヘンリク・ムヒタリアン 失敗
今冬にサンチェスとトレードでアーセナルへ放出されたムヒタリアンは間違いなく失敗に分類される。ムヒタリアンは能力のある選手だが、モウリーニョのスタイルにはフィットしなかった。
4.ネマニャ・マティッチ 成功
チェルシーから教え子マティッチを引き抜いたのは、モウリーニョにとって大正解だった。中盤で守備的な役割を懸命にこなしており、相変わらずボール奪取の質も高い。今季はシーズンを通してフル稼働しており、モウリーニョのチームに欠かせない選手だ。
5.ヴィクトル・リンデロフ 失敗
今や忘れているサポーターもいたかもしれない。ベンフィカから3000万ポンドで獲得されたリンデロフはプレミアリーグへの適応に苦戦し、センターバックとしては許されないミスを連発。すっかりモウリーニョの信頼を失っており、今夏に新たなセンターバックが獲得されれば放出もあり得る。
6.ポール・ポグバ まだ答え出せず
2016年夏に8900万ポンドもの移籍金でマンUに復帰したポグバは、クラブが最も期待をかけて獲得した選手と言える。しかし今季後半戦では批判される機会も増えており、サポーターの評価も分かれている。移籍金額を考えればまだ成功とは言えないだろう。
7.ロメル・ルカク 成功
ルカクにもビッグゲームに弱いなど批判はあるものの、加入初年度としてはまずまずの働きと言えるのではないか。24歳という年齢を考えてもまだ成長することは可能で、獲得は成功と言えるはずだ。
8.アレクシス・サンチェス まだ答え出せず
ここまでは期待外れだが、まだ失敗と決めつけるのは早すぎる。モウリーニョもシーズン途中からチームに合流するのは難しいと擁護しており、成功か失敗かを判断するのは来季のパフォーマンスを見てからでも遅くはない。同メディアも今夏プレシーズンを経験すればチームに馴染めるのではないかと見ており、もう少し答えを待つ必要がありそうだ。
こうして見ると、成功とジャッジされた中で今季フル稼働できているのはマティッチとルカクだけだ。これまで費やした金額からすれば物足りない結果と言えよう。補強が大ヒットしていないこともモウリーニョが苦戦している理由の1つで、不満を抱えながらのシーズンとなっているはずだ。