ナポリの中盤はデ・ブライネの方が上手くいっていた? 今夏の積極補強も、コンテのスタイルに合っている選手は少ないか

ナポリに加入したデ・ブライネ photo/Getty Images

インテル戦ではデ・ブライネが抜けてからの方が良かったとの評価も

昨季スクデットを達成し、その勢いを継続すべく今夏に積極頬強へ動いたナポリ。しかし開幕から2カ月が経過し、伊『Calciomercato』は「指揮官アントニオ・コンテは今夏クラブが獲得した新戦力に本当に納得し、満足しているのだろうか」と疑問を投げかけている。

今夏はボローニャからDFサム・ブーケマ、PSVからFWノア・ラング、ジローナからDFミゲル・グティエレス、トリノからGKヴァニャ・ミリンコビッチ・サビッチ、ウディネーゼからFWロレンツォ・ルッカ、エンポリからDFルカ・マリアヌッチ、マンチェスター・ユナイテッドからFWラスムス・ホイルンド、そしてマンチェスター・シティを離れたMFケビン・デ・ブライネなどを獲得しているが、ここまで完璧にフィットしている選手は僅かだ。

中でもデ・ブライネは今夏の目玉戦力であり、コンテも早い段階からスタメンに据えてきた。しかしデ・ブライネは25日に行われたセリエA第8節・インテル戦でPKを蹴った際に大腿部を負傷。自力では歩けなくなってしまい、負傷交代することになった。

長期離脱が予想される怪我だが、皮肉にもその後のナポリはかなり動きが良くなっていた。昨季セリエAのMVPに輝いたMFスコット・マクトミネイがピッチ中央で自由を与えられることになり、ナポリの中盤はデ・ブライネ不在の方が強度が上がっていたと言える。デ・ブライネのテクニックは今もトップクラスだが、コンテの求めるハードワークをこなすタイプではない。

またマクトミネイとの共存も上手く進んでいるとは言えず、同メディアは「非常に繊細なバランスで成り立っている中盤にデ・ブライネが加わったことで、全体が少し揺らいでしまった」と指摘。インテル戦を見る限りはマクトミネイを中心に中盤を構築した方が機能しそうだ。

ウイングの位置からの仕掛けを得意とするラングも出番は限られていて、同メディアはラングについてもコンテのスタイルには合っていないと指摘している。コンテは当初ボローニャで活躍していたスイス代表FWダン・エンドイェを望んでいたようだが、獲得は叶わなかった。

インテル戦に先発したGKのミリンコビッチ・サビッチ、負傷離脱しているロメル・ルカクの穴を埋めるFWホイルンドなど奮闘している選手はいるが、昨季から大幅なパワーアップとは言い難いか。



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