日本人初の“プレミア二桁得点”達成も三笘薫は満足せず ブライトンの攻撃を牽引する日本代表MFが今シーズンを振り返る 「悪くはないけど、もっと数字を伸ばせる」

ブライトンで素晴らしい1年を過ごした三笘 photo/Getty Images

世界を驚かすスーパーゴールも決めた

ブライトンでプレイする日本代表MF三笘薫(28)がクラブの公式サイトにて今シーズンを振り返った。

ブライトンで3年目を迎えた今シーズン、三笘はリーグ戦36試合で10ゴール4アシストを記録し、プレミアリーグで日本人初の二桁得点を記録した。また第25節チェルシー戦で見せた神業トラップからのスーパーゴールは世界を驚かせ、『ESPN』『The Athletic』、『sky sports』でプレミアリーグ年間ベストゴールに選ばれた。

そんな充実した1年を過ごした三笘は「徐々にコンディションが良くなっていった。代表戦のスケジュールで厳しい時期もあり、多くの課題に直面したが、その教訓を活かし、来シーズンに繋げていきたい」と、今シーズンを振り返った。

さらにプレミアリーグでの二桁得点については「悪くはないけど、もっと数字を伸ばせると思う」と満足せず。さらに「結局のところ、欧州コンペティションの出場権を獲得できなかったことがすべてを物語っている」とも語り、8位に終わり、ヨーロッパの大会への切符を逃したことを悔やんだ。

続けて、欧州コンペティションの出場権を逃した原因を問われた三笘は「間違いなくゲームマネジメント。勝てる試合を何度も引き分けにしてしまった。フラストレーションが溜まったが、逆転して自分たちのものにできた試合もあった。今シーズンは本当に『もし~だったら』という状況が多かったね」と、チームの改善点を口にした。

また「昨シーズンよりも、確実にボックス内に攻撃的な走り込みを増えた。チームの戦術も変わったが、タイミングやフィジカル面で成長できた。とはいえ、決めるべきチャンスを逃したり、守備でミスをして失点につながったりもした。まだまだ改善すべき点はたくさんある」と、三笘は語っている。





そしてブライトンは今シーズン、まだ32歳と若いファビアン・ヒュルツェラー監督を新指揮官に迎えたが、日本代表MFはどのように感じたのか。新指揮官については「彼は集団でのディフェンス、特に前線からのディフェンスを非常に重視していた。これは当初から大きな焦点であり、彼はその実行力に基づいて選手たちを評価していた。もちろん結果は重要だが、彼はチームとしての貢献度を高く評価していた」と語っており、ヒュルツェラー監督の特徴を明かした。

最後には「リーグ全体のレベルは非常に高い。最初のシーズンに比べて自分は成長したと感じているが、サッカーは1シーズン、あるいは1試合で状況が一変するスポーツ。そのことを今はより強く感じている」とブライトンでの3年間を振り返った三笘。

今夏のステップアップも噂されている三笘だが、日本が世界に誇るドリブラーの今後の成長から目が離せない。

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