柿谷曜一朗がキングスリーグ日本代表から離脱 ムラッシュFCに衝撃も「アドバイザー」としてサポートへ

開幕迫るキングスワールドカップ Photo/Getty Images

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想定外の展開に

元日本代表FW柿谷曜一朗が、キングスリーグ日本代表「ムラッシュFC」から負傷離脱した。公式に発表された内容によれば、同選手は怪我により選手としての出場を断念し、今大会では「アドバイザー」としてチームに帯同するという。

このキングスリーグは、元スペイン代表DFジェラール・ピケ氏が創設した7人制のフットボールイベント。2025年大会はフランスで開催され、加藤純一氏がオーナーを務める日本代表「ムラッシュFC」の参戦が決まっていた。柿谷はその象徴的存在として大きな注目を集めていた。

柿谷は現役引退を表明していたが、加藤氏の熱意あるオファーに応じてキングスリーグでの復帰を決意。しかし、大会直前での離脱を発表することになった。YouTubeに公開された動画では、涙ながらに理由を説明している。
「みんなと一回練習して試合を見て、このままじゃあかんなと思って、練習の強度を上げてやってた矢先、朝起きて階段を降りようとしたら、昇り降りもできないような(痛みがあった)。これは現役時代にもよくあって、それを隠してやって、チームにすごい迷惑をかけた」

「そうなることはある程度わかっていた中で、加藤さんにもそういう状況になるかもしれないっていうのを伝えていた。でもなんとかキングスを盛り上げたいし、みんなの力になりたい、絶対優勝したい気持ちはすごい強くて」

「ただそれと自分がプレイしてチームに迷惑かけるのは別の話だし、ということで加藤さんに自分から『プレイで活躍できないと思う。この痛みを隠してみんなの前でプレイするのは失礼だと思うし、自分より動ける選手は絶対他にいると思うから、別の選手を連れていってあげてほしい』とお願いした」

悔やまれる柿谷の離脱に対して、ムラッシュFCはすぐさま再編成に着手。新戦力として氏橋寛がメンバー入りし、柿谷はアドバイザーとしてチームを戦術・メンタル両面から支援する立場に回ることになった。一流の元プロ選手がチームを支える形となったが、柿谷の経験は他の選手にとって大きな財産となるだろう。

キングスリーグという異色の舞台で、柿谷は新たな形で存在感を放つことになる。初戦の相手は開催国のフランス。負けられない戦いが始まろうとしている。

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