2022年にアヤックスから引き抜いたエリック・テン・ハーグがマンチェスター・ユナイテッドで3年目を迎えているが、思うような結果は残せていない。今季のプレミアリーグではすでに3試合で敗れており、6節を終えて13位に沈んでいる。
ユナイテッドはテン・ハーグ就任以降の移籍市場で約6億ポンドを投じ、21人の選手を獲得してきた。『Mirror』ではその21選手を独自にランク付けし、ここまでのパフォーマンスを評価している。
まず「完全な成功」として評価されているのが、リサンドロ・マルティネスとアンドレ・オナナの2人。アヤックス時代のテン・ハーグの教え子だ。ユナイテッド移籍後は守備とビルドアップの両面でチームを支えている。
次点で「有望だが、さらなる努力が必要」と評されたのはラスムス・ホイルンドただ1人。今季は怪我で出遅れてしまったが、昨季は10ゴールとプレミアリーグで二桁の大台に乗せている。
ジョシュア・ザークツィー、レニー・ヨロ、マタイス・デ・リフト、ヌサイル・マズラウィ、マヌエル・ウガルテの新戦力組は「判断するにはまだ早い」とのこと。スポーツディレクターがダン・アシュワースになったことで、今夏の移籍市場では優秀な選手を獲得することができた。この中から「完全な成功」と評価されたマルティネスとオナナに続く選手は何人いるのだろうか。
「期待外れ」はボウト・ベグホルストとソフィアン・アムラバト、タイレル・マラシア、メイソン・マウントの4人。マラシアとマウントは怪我に泣かされており、思うように実力を発揮することができていない。
8500万ポンドでアヤックスからユナイテッドにやってきたアントニーは「アントニー」という独自のカテゴリーに割り振られている。昨季はプレミアで29試合に出場するも1ゴール1アシストのみに終わっており、今季はここまでほぼ出番がない。夏の移籍市場では放出の可能性も報じられたが、本人は残留を望み、クラブを離れることはなかった。ただ、現状のスカッドで出番はなく、連れてきた張本人であるテン・ハーグ監督は彼を持て余してしまっている。
ここまでが英紙の評価となるが、今夏の新戦力を除く16人で、手放しで褒められるのが2人というのはあまりにも少なすぎる。SDが変更されたことで今後こういった問題は改善されると予想できるが、テン・ハーグ監督にユナイテッドでの時間がどれほど残されているのだろうか。