「現実的に見れば……」. サンチョの今夏以降の残留についてドルトムント幹部は懐疑的

ユナイテッドには居場所がなさそうなサンチョ photo/Getty Images

契約期間は今季終了まで

マンチェスター・ユナイテッドからのレンタル移籍で古巣ボルシア・ドルトムントに復帰したMFジェイドン・サンチョは、13日(現地時間)に行われたブンデスリーガ第17節ダルムシュタット戦に後半10分から途中出場し、1アシストを記録。早速結果を出して上々の古巣復帰を果たしたが、同選手がレンタル期間終了後の今夏以降もドルトムントに残る可能性はあまり高くないようだ。
 
ドイツメディア『SPORTBUZZER』によると、ドルトムントでスポーツダイレクターを務めるセバスティアン・ケール氏はイギリスの衛星放送『SKY』の番組に出演し、サンチョが今季終了後もドルトムントに残る可能性について「現実的に見てそれほど大きくない」と発言した。
 
このケール氏の発言の根拠は、今回のサンチョのレンタル移籍に買い取りオプションが付与されていないことにあるようだ。同氏は、「ユナイテッドは2年半前に8,500万ユーロ(約135億円)をサンチョのために支払った。そのため我々が経済的に実現可能な買い取りオプションの金額について彼らと合意できる余地はなかった。我々にとって重要だったのは、自分達の今シーズンの目標を失わないためにサンチョのような選手を半年間レンタルできたということなんだ。彼のようなクオリティをチームに加えられるのであれば、クラブとしては動かなくてはいけない」と述べ、サンチョ獲得時に費やした移籍金の回収をめざすユナイテッドが求める買い取り金額とドルトムントの財政力に大きな隔たりがあったことを明らかにした。
 
現状では、サンチョは今季終了後にユナイテッドに戻ることになる。しかし、昨年9月にユナイテッドのエリック・テン・ハーグ監督と自身の起用法をめぐって対立したことで、サンチョはトップチームの活動に参加することを禁止され、それが今回のレンタル移籍の一因となったと見られている。このままユナイテッドに戻れば再び構想外となる可能性があり、そのため今シーズンが佳境に差し掛かっていけばサンチョの去就が大きな注目点となってきそうだ。

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