なでしこへの視線は変わった 2023年の《女子選手BEST50》に長谷川、宮澤の名「宮澤はW杯で何かが変わった」

ワールドカップで得点王になった宮澤 photo/Getty Images

W杯ではスペインにも勝った

今年の7月から8月にかけて行われた女子ワールドカップ2023でベスト8の成績を残したなでしこジャパン。

ベスト8でスウェーデンに敗れてしまったが、グループステージではスペインを4-0で粉砕するなど優勝を期待する声もあった。この大会で再びなでしこジャパンと女子代表選手の評価が上がった印象だ。

今回米『ESPN』が『2023年の女子プレイヤーBEST50』と題した特集を組んでいるが、そこにはワールドカップを盛り上げたなでしこジャパンの選手も入っている。
まず1人は、44位に入ったMF長谷川唯だ。今年のワールドカップでも日本の心臓としてフル稼働した長谷川は、クラブではマンチェスター・シティWFCで活躍するなど海外でも評価されている。

「マンチェスター・シティでは守備的な役割も任されているが、長谷川はパスレンジと並外れた視野で試合に影響を与えている。長谷川は今年のワールドカップでも日本代表として活躍し、中盤から準々決勝に進んだ代表チームのペースを作るのに貢献した」

27位には、今年のワールドカップで得点王のタイトルを獲得したなでしこの快速FW宮澤ひなただ。今季からはマンチェスター・ユナイテッドWFCに活躍の場を移しており、ワールドカップを機に有名な存在となった。同メディアもその衝撃に驚いている。

「2023年が始まるまで、宮澤が注目されていなかったのも無理はない。彼女は日本の国内クラブであるマイナビ仙台でプレイしていたのだ。そこでは39試合に出場してわずか4得点しか記録しておらず、代表キャリアでもわずか4得点しか記録していなかった。しかし、彼女はワールドカップで何かが変わった。最終的には優勝を果たすことになるスペイン相手の2ゴールを含む5ゴールを記録してゴールデンブーツを獲得したのだ」

なでしこジャパンの選手では今年最大のブレイクと言っていいだろう。やはりワールドカップで結果を出したのが大きく、宮澤への視線は一気に変わった。

ちなみに1位に選ばれたのは、ワールドカップを制したスペインよりバルセロナ所属MFアイタナ・ボンマティ(25)だ。女子サッカー界の常勝軍団であるバルセロナ・フェメニでも主力を務め、ワールドカップでも3ゴール2アシストの成績を残してチームの優勝に貢献している。

ワールドカップでのハイレベルなパフォーマンスもあり、国内外でなでしこジャパンへの注目度が上がった1年だったのは間違いない。来年にはパリ五輪も控えている。26歳の長谷川、24歳の宮澤は世代の中心であり、再び世界を盛り上げる2024年にしてほしいところだ

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