「彼はまさに悪夢。決して足を止めない」 速すぎ&怪物級のスタミナ誇る前田大然がもたらすもの

セルティックで活躍する前田 photo/Getty Images

相手の最終ラインに与えるプレッシャーは強烈

圧倒的なスピードと運動量。これらはサッカーにおける非常に重要な要素であり、時として高度なテクニックを持つ選手よりも相手チームを苦しめる存在となる。

この2つの要素を高い次元で備えるのが、セルティックに所属する日本代表FW前田大然だ。

その爆発的なスピードは日本のサッカーファンなら誰もが知っているだろう。日本サッカー界では歴代屈指と呼べるスピードがあり、加えて運動量も抜群だ。1試合で何度もスプリントを繰り返し、相手の最終ラインにプレッシャーを与え続けてくれる。細かなテクニックで勝負するタイプのアタッカーではないが、こうした運動量豊富なスピードスターの存在は非常に大きい。
英『Daily Record』にて、セルティックOBで解説を務めるクリス・サットン氏も前田の『走力』を絶賛する。セルティックは23日に行われた国内リーグ第6節でリヴィングストンと対戦し、前半早々に退場者を出しながらも3-0で勝利を収めている。フル出場した前田は90分走り抜き、後半アディショナルタイムにはダメ押しの3点目を決めている。この貢献度にサットン氏も脱帽しているのだ。

「100万ポンド強で前田を獲得できたのは世紀の補強に思えるね。彼は3、4選手との契約を1つにまとめたようなものだ。前田のチームメイトは彼を愛しているに違いないが、相手の選手は彼を嫌うだろう。彼がトッテナムへの移籍に関して噂されていたことは知っているが、その関心がどれほど強かったのかは分からない。ただ、ほとんどのチームにとって彼が歓迎される補強となることは間違いない。チームに10人の前田がいれば、間違いはない。DFにとって彼はまさに悪夢だ。彼は決して足を止めない」

最近の日本代表はスピードを武器とする選手が増えているが、その中でも前田、浅野拓磨、伊東純也のスピードは質が異なる。あのスピードでプレスをかけられるだけでも、相手のDFは苦しいだろう。

セルティックではエースの古橋亨梧にスポットが当たるケースが多いが、同じ前線にてワイドなポジションで走り回る前田の貢献度もきっちりと理解されているようだ。

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