今後数年で“2億ユーロ”の売却益を得る? 鎌田、コロ・ムアニら手放したフランクフルトの若手補強戦略

若い戦力を積極的に起用しているフランクフルト photo/Getty Images

若手選手たちはどこまで伸びるか

MF鎌田大地とDFエヴァン・エンディカの2人はフリーでの退団となったが、今夏はFWランダル・コロ・ムアニをパリ・サンジェルマンへ9500万ユーロ、MFイェスパー・リンドストロムをナポリへ3000万ユーロで売却するなど、高額な売却益を手にしているフランクフルト。

中でもコロ・ムアニは昨夏にフランスのナントからフリーで獲得しており、中堅クラブのビジネスとしては悪くない流れだ。

果たして次なるコロ・ムアニは出てくるのか。今夏のフランクフルトは、かなり若い選手を積極的に引き抜いている。
例えばアントワープからエクアドル代表DFウィリアム・パチョ(21)、マルメからスウェーデン代表MFヒューゴ・ラーション(19)、パリ・サンジェルマンからレンタルで移籍していたMFエリック・ジュニオール(22)も完全移籍に切り替えた。

彼らはすでにチームで出番を得ており、独『Sport Bild』はフランクフルトが2、3年後に彼らをそれぞれ4000万ユーロ程度の移籍金で売却するプランも立てていると伝えている。パチョとラーションは900万ユーロで獲得しており、エリック・ジュニオールは650万ユーロだ。安価で獲得し、高値で売却する流れは中堅クラブにとっての理想形だ。

他にもトゥールーズからアルジェリア代表FWファレス・チャイビ(20)、今年1月にフィラデルフィア・ユニオンから獲得していたアメリカ代表MFパクステン・アーロンソン(20)についても、将来的に3000万ユーロ程度で売却するプランがあるという。

今夏はサンテティエンヌからU-21フランス代表DFニエル・エンクンク(22)、ヘルタ・ベルリンからFWジェシック・エンガンカム(23)、ドルトムントのセカンドチームからU-20ドイツ代表DFナムディ・コリンズ(19)、グロイター・ヒュルトからU-18ドイツ代表MFシドニー・レイビガー(18)、フラメンゴからU-20ブラジル代表GKカウアイ・サントス(20)といった若手も獲得しており、この中から化ける選手が出るかもしれない。

徹底して若手有望株に投資している点は興味深く、同メディアはフランクフルトが今後数年で計2億ユーロほどの売却益を目指す計画だと伝えている。

渋い戦いではあるが、今季は開幕4試合で1勝3分と黒星はない。コロ・ムアニ、リンドストローム、鎌田らの退団で上位進出を狙うのは厳しいかもしれないが、数年後にどう変化しているのか楽しみなチーム構成だ。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ