ナイジェリア代表に往年の破壊力が? オシムヘン、アウォニイ、ボニフェイスら絶好調、強烈ストライカー勢ぞろい

今季も勢いが止まらないオシムヘン photo/Getty Images

ストライカーたちが大活躍

「スーパーイーグルス」の愛称で知られるナイジェリア代表は、サッカーにおけるアフリカ大陸のチームへの認識を変えた存在としてしばしば語られる。思い出されるのは1994年のアメリカW杯、1996年のアトランタ五輪だ。

初出場となったアメリカW杯では、ベスト16で対戦したイタリア代表を苦しめた。MFジェイ・ジェイ・オコチャの創造性と、チームのしなやかなフィジカルは脅威で、ロベルト・バッジョ擁するイタリアは先制されたうえに数的不利に。もう少しで敗退に追い込まれるところだった。

アトランタ五輪ではFWヌワンコ・カヌがエースとしてチームを牽引。強靭なフィジカルだけでなく柔らかいボールタッチも併せ持つカヌは、五輪優勝によってスーパーイーグルスの名を轟かせた立役者のひとりだろう。他にも爆発的なスピードを誇るFWティジャニ・ババンギダ、1998年のフランスW杯で度肝を抜くようなミドルシュートを突き刺し、スペインに引導を渡したMFサンデー・オリセーなど、当時のナイジェリア代表は凄まじい破壊力を有しており、各国から恐れられていた。
そんなナイジェリア代表に、往年の破壊力が戻るかもしれない。今季、各国のリーグでナイジェリア国籍のストライカーたちが結果を出しているのだ。

筆頭はもちろんナポリのエース、ヴィクター・オシムヘンだ。ナポリはオシムヘンの2戦3発で好スタートを切っており、今季もやはりオシムヘンの決定力は恐ろしい。

他にも昨季クラブ最高額の移籍金でやってきたノッティンガム・フォレストのタイウォ・アウォニイが3戦3発。ドイツではレヴァークーゼンのヴィクター・ボニフェイスが2戦2発と絶好調だ。いまのスーパーイーグルスには、強烈なアタッカーが勢ぞろいしているのだ。

昨年のカタール大会への出場を果たすことができなかったナイジェリア代表だが、若手のアタッカーを中心に着々と力をつけており、若手を中心とした生まれ変わりに期待がかかる。一方で、やや下がり目の位置で新境地を見出したMFアレックス・イウォビのような選手もいる。2026年のW杯は奇しくも、ナイジェリアが名を広めたアメリカ大陸での開催となるが、その破壊力には期待しても良さそうだ。

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