プレミアリーグのアーセナルは、ブレントフォードGKダビド・ラジャの獲得に近づいているようだ。移籍市場に詳しいジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によれば、24時間もしくは48時間以内にディールは完了する見込みであるという。
アーロン・ラムズデールというイングランド代表守護神を擁しながら、もうひとりレギュラークラスのGKを確保しようとしているアーセナル。今夏は積極的な補強が目立っており、早い段階ですでにMFカイ・ハフェルツ、MFデクラン・ライス、DFユリエン・ティンバーを獲得している。
ここにラジャが加わるとなれば、アーセナルはサブのメンバーにまでレギュラークラスの面々が顔を揃えることになる。誰がスタメンを確保するのかはシーズンが始まってみないとわからないが、仮に昨季のスタメンを基準に、退団したMFグラニト・ジャカのポジションをハフェルツに入れ替えたとすると、以下のメンバーがサブとなる。
GKダビド・ラジャ、DFヤクブ・キヴィオル、DFロブ・ホールディング、DF冨安健洋、DFキーラン・ティアニー、DFユリエン・ティンバー、MFジョルジーニョ、MFモハメド・エルネニー、MFデクラン・ライス、MFエミール・スミス・ロウ、MFファビオ・ビエイラ、FWリース・ネルソン、FWエディ・エンケティア、FWレアンドロ・トロサール
プレミアリーグのベンチには9名しか入れないため、序列で考えるとホールディング、エルネニーなどはカップ戦要員となりそうだが、マンチェスター・シティにも引けを取らない強力な面々が揃ったことがわかる。
昨季は終盤までシティと優勝を争いながらも、最終的には総合的なチーム力が劣っていることを露呈してしまった。カップ戦も早期に敗退を喫しており、全体的に好調だったとはいえ複数のコンペティションを戦うスカッドではないことが指摘されてもいた。
CLも含め4つのコンペティションを戦うことになる今季。ラジャが来るならば、各ポジションにレギュラークラスを複数確保することになり、チーム力を落とさずに戦うことができる。ミケル・アルテタ監督は、いよいよ本気で複数のタイトルを取りに行くつもりなのだろう。この強力なスカッドをコントロールできるのか、アルテタの采配にも注目が集まる。