板倉所属のボルシアMGは“弱体化”してしまうのか テュラム、ホフマンら退団組の影響大きく

板倉はボルシアMG残留の可能性が高いとされる photo/Getty Images

補強も進めてはいるが……

ナポリを筆頭にボルシアMG所属の日本代表DF板倉滉に関心を示すクラブは多いが、現時点では残留の可能性が高いとされる。これはボルシアMGにとって非常に大きい。

ただ、気になるのはチーム状況だ。独『Frankfurter Rundschau』は守備の板倉、前線ではFWアラサン・プレアの残留が濃厚となっていることを歓迎する一方で、ボルシアMGのチーム力には疑問を抱いている。

まずは今夏の流出組だ。すでにFWマルクス・テュラムはインテルへ向かい、ヨナス・ホフマン、MFラース・シュティンドル、DFラミ・ベンゼバイニの主力4名が退団している。しかもこのうち移籍金を回収できたのは1000万ユーロでレヴァークーゼンへ移籍したホフマンだけで、残り3人はフリーでの退団だ。同メディアもこの部分を不安視しており、抜けた主力の穴を埋められるか疑問に感じているようだ。
「シュティンドルやホフマンといった絶対的リーダー、さらにはテュラム、ベンゼバイニらもクラブを去った。そのうちホフマンだけ1000万ユーロの利益を出したが、他の選手は契約満了での退団だ。DFエルヴェディも売却されると見られており、このギャップを埋められるだろうか?疑問はある。現時点でFWのプレアとDFの板倉は夏に移籍しないことを示唆しているため、これはチームにとって幸せなことだ」

ボルシアMGも補強には動いており、チェコのスパルタ・プラハからチェコ代表の大型FWトマーシュ・チャヴァンチャラ(22)、フランスのブレシアからMFフランク・オノラ(26)を獲得している。

チャヴァンチャラは昨季チェコ国内リーグで12ゴールを挙げている190cmのストライカーで、すでにチェコ代表でもプレイしている。とはいえ、欧州5大リーグでの経験はない。テュラムの後釜候補ではあるが、未知数なところも多い。

板倉にとって残留は最良の決断となるのか。戦力的に出場機会は確保しやすいはずだが、チーム力は落ちたとも考えられる。今夏に退団した主力の穴を埋められなければ、欧州カップ戦出場権争いに絡むのは難しいだろう。

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