ブスケッツこそがインテル・マイアミ成功のカギを握る メッシを最大化する“陰の男”の重要性

メッシとブスケッツ photo/Getty Images

最高のパートナーとなる

FWリオネル・メッシの加入に沸くMLSのインテル・マイアミ。デビュー戦となったリーグカップのクルス・アスル戦で決勝ゴールとなる直接FKを叩き込み、さっそく勝利の立役者となった。

このリーグカップや欧州チームのアメリカツアーなどが重なり、MLSは8月21日まで試合がない。しかしインテル・マイアミはイースタン・カンファレンス最下位であり、今季はわずか5勝にとどまっている。ファイナルシリーズ進出はもはや叶わず、メッシらに期待されるのは来季の活躍となる。

そんななか、英『Daily Mail』は入団したメッシの陰に立つ、もうひとりの男に注目している。MFセルヒオ・ブスケッツだ。
ブスケッツがメッシの陰に立つのは初めてではなく、バルセロナでともにプレイしていた頃から常にそうであり、それがブスケッツをブスケッツたらしめていると同紙は指摘している。

ブスケッツは常に陰の部分にいる。ほとんどの選手がインタビュー中に他の選手について聞かれることを嫌うが、ブスケッツは喜んで話すという。「僕は幸運にも彼(メッシ)と毎日一緒にトレーニングできるんだ。彼がピッチで決めたゴールで、僕たちがトレーニングで見たことがないものはなかった。彼はユニークなんだ」。彼は入団にあたってこう答えている。

メッシは多くの耳目を集め得点も奪うだろうが、重要なのはブスケッツの存在かもしれない。バルサ時代からその陰にはいつもブスケッツがいた。メッシやイニエスタが攻撃の筋道を見つけられないときには、いつもブスケッツがボールを引き取り、別の筋道を探し、ボールをキープしていた。メッシがPSG時代にどこか所在なげにしていたのは、ブスケッツがいなかったことと無関係ではないだろう。

メッシはインテル・マイアミがMLSを席巻するための旗印として呼ばれた。しかし、チームにマジックをもたらすためには、そのメッシと交感できるブスケッツの働きこそが重要になるのではないか。同紙は『メッシはその(MLSで優勝しアメリカサッカーのレベルを引き上げる)作戦を指揮することになるが、その背後をブスケッツが監視する。信じられないパスで彼を見つけ、ボールを失ったときは奪い返し、メッシの翼のもとで風を吹かせることができれば、彼(メッシ)がその作戦を効果的に実行できる可能性ははるかに高くなるはずだ」と綴っている。

いつも副官のようにメッシの陰に立つブスケッツ。インテル・マイアミ成功のための最重要人物は、むしろこちらなのかもしれない。

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