ロングスロー多投時代でGKとDFに再び求められる“昔ながらの強さ” GKは足下の技術だけでなく「ハイボールの問題に再び適応していく必要がある」

各チームはロングスローにどう対応するか photo/Getty Images

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ロングスローへの対応に慣れていない選手も多いか

現在のサッカー界ではロングスローを使用するチームが増えており、イングランド・プレミアリーグでも多くのクラブがロングスローを使用している。

トレンドとは巡っていくものだが、英『Football365』はロングスローに対抗すべく各チームのDFとGKが『昔ながらの強さ』を取り戻さなければならないと取り上げている。

2000年代後半にはジョゼップ・グアルディオラがバルセロナにてポゼッションベースのサッカーで黄金期を築いたこともあり、そこからDFやGKにも高度な足下の技術が要求されるようになった。そうした器用な選手が増えた一方で、ハイボールに対抗できるパワー自慢な選手が減少してしまったのではないかと同メディアは見ているのだ。
「プレミアにおけるロングスローの割合は、昨季の1試合平均1.5回から今季は4.1回へと増加している。かつてのGKとはゴールを守る者であり、今よりずっとシンプルな役割だった。しかしその後GKはシュートストッパーからスイーパー、プレイメイカーへと変化していった。センターバックにも同じことが言えるかもしれない。かつてのようにヘディングを強みとする選手は少なくなっている。しかし現在ではDF、GK、特にGKはハイボールの問題に再び適応していく必要がある。最近多くのGKがハイボールに戸惑っているように見えるのも無理はない。彼らはそのためのトレーニングをしていないからだ。シュートを止め、クロスをキャッチすることがメインの仕事だった昔とは違う。サッカーがより複雑なビルドアップへと移行するにつれ、GKというポジションで他の側面が優先されるのは当然のことだ。同じように、彼らは今再調整が求められている」

ロングスローを使うチームが増えれば、守備側はそれに対応するしかない。ここまでロングスローを多投する時代がくるとは予想外だったこともあり、DFやGKも適切な対応が分からなくなっているところがあるかもしれない。

今ではプレミア首位を走るアーセナルがコーナーキックやフリーキックからゴールを量産しているが、各クラブがこれにどう対応していくかも注目点となる。



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