2018年のワールドカップ・ロシア大会制覇から5年。当時のフランス代表センターバックコンビを覚えているだろうか。
昨年のカタール大会でも活躍したDFラファエル・ヴァランと、その相棒を務めたのはサミュエル・ウムティティだ。
ヴァランの名相棒としてロシア大会制覇に貢献したウムティティだが、その後はとにかく怪我が足を引っ張ってきた。バルセロナでプレイする実力者ではあったが、ロシア大会後は膝を中心に負傷が目立った。
その間もバルセロナは最終ラインを補強し、今ではロナルド・アラウホやアンドレアス・クリステンセンらが主力を務めている。ウムティティに割って入る場はないのだ。
そこでウムティティは昨夏にイタリア・セリエAのレッチェへとレンタル移籍することに。そしてこの判断は大当たりだった。
今季のウムティティは怪我もなく、リーグ戦24試合に出場。2026分間をこなしている。レッチェではイタリア代表DFフェデリコ・バスキロットの活躍が目立ったが、ウムティティの奮闘も見事だった。
昨季のウムティティはバルセロナで90分しか出番がなく、2020-21シーズンは827分、2019-20シーズンは1316分、2018-19シーズンは1268分のプレイに留まっており、2000分以上プレイできたのは2017-18シーズン以来のことになる。
今季はウムティティにとっても大きな一歩となったはずで、まだ29歳と中堅世代だ。コンディションさえ整っていれば、まだまだトップレベルで戦えるだろう。